祝・ギャラクシー賞受賞!『ヤギと大悟』で確信した千鳥・大悟のエモさと優しさ
#千鳥 #大悟
なぜ『あちこちオードリー』でインパルス板倉に落胆したか
ユージ 『相席食堂』で、VTRに出てきた芸人に対して大悟が「ワシこういう芸嫌いやで」と言う場面があったんです。その後Vが進んでいって、その芸人の背景がわかったときに「ごめんな、ワシひどいこと言うたな。お前はお前でがんばっとんのやもんな」みたいに謝ったんですよね。そこですぐ謝ってより良い方向に持っていけるのはすごいな、と。
タカ ちゃんと考えを改めてそれが口にできるっていいですよね。
ユージ そうなんですよね。その後、『あちこちオードリー』のインパルス板倉を見ていたら、テレビでそう振る舞えるのは稀有なことなんだと感じました(2月9日放送「若手絶望チェック」回)。宮下草薙・宮下の話を聞いているとき、明らかに宮下の発言に理がある場面でも全部否定していくから、言ってることに無理が生じていくんですよ。あれはしんどかったです。
タカ そうそう、宮下のほうが真っ当だった。板倉はそのときそのときで思ったことを言うんじゃなくて論破するためにやっていて、だから支離滅裂になっていくんですよね。
ユージ 番組として「絶望」というお題を掲げられたことで、それを背負いすぎている感じがしました。
タカ 以前のテレビはそうだったかもしれないけど、今は違うんだということが見えていないのか……。
ユージ 本人が絶望してきた“テレビ”をやっている皮肉さがありましたね。それはもしかしたら、板倉が今そこまでバラエティにガンガン出ていないことも関係あるのかもしれません。
タカ 場数踏めないから認識を改められない、と。でも視聴者だってわかることなんだから、観ているだけで気づけると思いますけどね。そういうのがパッとわからないから呼ばれることが減っていく無限ループもあるのかも。
ユージ 『ゴッドタン』の腐り芸人や前回の『あちこちオードリー』で見せた板倉の分析力を買っての起用だったんでしょうから、ガッカリ度合いが高かったです。だからやっぱり、その場その場で自分の感覚に従ってフラットに振る舞いを決定できる大悟はすごいんですよね。そりゃみんな好きだし、起用も増える。『ヤギと大悟』観て、まだもう一段階売れるだろうと感じました。
タカ 人も状況も物事も、よく見ているんでしょうね。これから初老に向かっていく中で、「こういう老い方もあるんだ」と思わせる道標になってほしいです。
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