祝・ギャラクシー賞受賞!『ヤギと大悟』で確信した千鳥・大悟のエモさと優しさ
#千鳥 #大悟
お笑いブームがいよいよ極まってきている。ただただ楽しく観るのもいいが、ふとした瞬間に現代社会を映す鏡となるのもお笑いの面白いところ。だったらちょっと真面目にお笑いを語ってみてもいいのではないか──というわけで、お笑いウォッチャー・タカ&ユージが気になる動きを勝手に読み解く!
ヤギにもおばちゃんにも同じ態度で接する人間力
ユージ 『ヤギと大悟』(テレビ東京/2021年12月28日放送)がギャラクシー月間賞をとりました。本当にいい番組だったので嬉しいです。
タカ 千鳥×ロケ企画は大阪時代から数限りなくやってきて、今も『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)があるし、テッパンすぎてもはや呪縛のようになっているところがあるじゃないですか。『相席食堂』(朝日放送)もロケを見るという変化球ですし。そんな中で『ヤギと大悟』はよく考えついたな、と思わされました。冒頭からヤギと大悟と田舎町の絵力がすごくて、映像の力も強い。
ユージ 撮影にドローンを入れたのがばっちりハマってました。空から撮ったヤギと大悟の引きの画が素晴らしい。
タカ 細かいところだと衣装も良かったです。『ヤギと大悟』って、言ってみればヤギがボケなんですよね。ツッコミやすい。
ユージ ヤギはボケ、たしかに(笑)。そのヤギに対する大悟の接し方が最高なんですよ。ヤギと、その後に出会う街のお母さんや子どもたち、ゲストの三宅健、全部に同じ距離感で接してる感じがあって、みんな大好き“優しいヤンキー”の完成形ってこれなんじゃないか? と思いました。
タカ 街のお母さんと話しているツーショットも良かった。なんというか、大悟は何やっててもエモいんですよ。もともと大悟のファンだったお母さんが「このくらいの体格、ぐっとくるね」って言う場面、コンプラを気にしてニヤニヤしながらおべんちゃらを言うようなコミュニケーションの対極ですよね。
ユージ 取りようによってはセクハラにもなる発言なのに、なんであれは嫌じゃないんでしょうね。
タカ もうコミュニケーションができているからでは? それくらい言い合っていいという関係性が、ごく短時間で築けている。大悟の人間力ですよね。終盤の、おばちゃんの家でおやきを食べている場面も無理してコメントしてる印象がなくて良かった。本当にどんな人にも同じ態度なんですよね。
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