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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『ゴシップ』ゴシップサイトは3流メディアなのか問題
ネットニュース編集者・中川淳一郎が総ツッコミレビュー!#7

『ゴシップ』8話 そもそも大手出版社の「ゴシップサイト」は3流メディアなのか問題

断言しよう。大手出版社のゴシップサイトは、メディアの花形だ!

 だから本作の脚本に通底する「ゴシップネタサイトは3流」的な価値観は、まったく共感できない。本レビューでも初回から「大手出版社のニュースサイト部門は流刑所ではない」的に主張してきた。「ゴシップサイト」の文脈でいえば、文春オンラインもデイリー新潮もNEWSポストセブンもいずれもゴシップネタサイトである。この前提がこの編集部に入った人々の劣等感につながるのが本作の根底にあるのだが、もう言ってしまおう。

 大手出版社のゴシップサイトは今やメディア界の花形である。

 ここは断固としてオレは主張したい。なので、今後、ドラマの続編などが出ることがあれば、もう少しキチンとこの業界について調べたうえで、脚本を作っていただきたい。さて、最後に恒例のタイトルチェックである。

<レンチャリの城島久志社長が不倫スキャンダル。お相手は17歳年下の美人モデル!!>

<不倫のレンチャリ城島久志社長、17歳年下美人モデルとの超絶濃厚接触現場写真集>

 この件については、ここまで下世話になってしまっていい。

<“親ガチャ”に人生を翻弄される人々。とある裏口入学疑惑の真実>

<低学歴・低収入女性による「親ガチャ」への恨み、裏口入学騒動を捏造するまでの心境>

 まぁ、この方が明らかにPVは獲れるだろう。そして、細かいところだが、今回、初めて凛々子がなじみの店でマフラーを外す姿を見せた。新鮮なシーンだった。

中川 淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)

1973年立川市出身。1997年博報堂入社、2001年無職になりフリーライターになり、雑誌『テレビブロス』のフリー編集者に同年末になる。2006年からネットニュースの仕事を開始。毎月800本ほどの記事を編集する人生に疲れ、2020年8月31日にセミリタイアし、佐賀県唐津市へ。著書は『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『炎上するバカさせるバカ 負のネット炎上史』(小学館新書)等。

Twitter:@unkotaberuno

なかがわじゅんいちろう

最終更新:2022/03/03 18:00
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