アンジャッシュ渡部建の復帰“無理ゲー”感、背景にある週刊誌メディアの変化
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「週刊文春」(文藝春秋)が報じた不倫スキャンダルによって、1年8カ月にわたり芸能活動を休止していたアンジャッシュ・渡部建。2月15日放送の『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)で活動を再開したが、ネット上ではいまなおバッシングの声も多い。
「犯罪をしたわけではないにもかかわらず、1年半以上もの活動休止を経てもバッシングの声が収まらないのは、不倫の内容があまりにもひどかったことや、佐々木希という妻がいるのに不倫をしていたことへの嫉妬などもあるでしょう。ただ、昔だったら、もう少し事情は違ったのではと思います」(ベテラン芸能記者)
渡部バッシングが長引く背景に、「週刊誌メディアの変化」があるとの指摘も。
「ネットニュースが盛り上がる前、あくまでも“誌面”でニュースが報じられていた頃の週刊誌メディアは、ライバル関係が今以上に激しかったんです。たとえば『週刊文春』があるタレントのスキャンダルを暴いたら、ライバルである『週刊新潮』がそのタレントの反論記事を載せる……といったような攻防が行われたもの。もちろん『女性セブン』、『女性自身』、『週刊女性』という女性週刊誌もライバル関係にあって、ひとつのスキャンダルに対し、全く別の立場からの記事が各誌に掲載されるということもよくありました。
それこそ、昔だったら『週刊文春』が渡部の不倫を報じたら、『週刊新潮』や『FRIDAY』あたりが渡部の釈明記事を載せていたはず。でも、今回渡部が釈明インタビューを受けたのは当の『週刊文春』だったし、ライバル誌も渡部を擁護する立場の記事はなく、ほとんどが文春の論調に乗っかるものだった。世論も週刊誌もすべてが渡部をバッシングする方向を向いていたんだから、渡部への批判が収まらないのも当然ですよね」(同)
週刊誌が誌面で激しくぶつかり合わなくなった背景には、ネットニュースの隆盛が大きく影響しているという。
「雑誌が売れない今の時代、多くの週刊誌がネットに掲載した記事のページビューで売上を確保している状態。どうにかしてネットで読まれる記事を作る必要があるわけで、結果的にネット世論に寄り添った記事が増えていく。仮にライバル誌がスクープしたスキャンダルであっても、そこと対立するような記事を出したところで、ネット世論と相反する論調だったら読まれないし、世論と逆の記事を出せばバッシングの矛先が雑誌の方に向くことだってある。そこで叩かれるのはあまりにリスキーです。編集部としてはライバル誌の論調を潰したいと思っていても、そういった記事が出しにくい状況があるのです。
渡部のケースはまさにそれ。早い段階でネット世論が“渡部バッシング”に振り切ってしまったので、週刊誌も渡部を擁護する記事を出せなくなった。これが世論をあまり気にせず記事を出すことができた15年前なら、渡部側の意見を聞くメディアもあっただろうと思いますけどね」(同)
そもそも不倫する方が悪いと言われればそれまでだが、一度の過ちがネット上に残り続ける時代なのも事実。有名人にとっては、絶対に失敗できない厳しい状況となった。
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