日常のあるあるの切り取り方が高精度すぎるたつろう「世界はあるあるでできている」
#たつろう #吉松ゴリラ
「おもしろいものを作る」を目標に日々切磋琢磨している若手芸人。当然彼らが同業者のYouTubeを見るとき、その目線は厳しくなる。そんな芸人間で流行る動画は、掛け値なしにおもしろいと言っていい。この企画は現役の芸人をゲストに呼び、「芸人が一番笑ったYouTube動画」を紹介してもらう対談企画である。
今回のプレゼンターは、芸歴11年目Aさん。
ショートネタでサクサク見られるのに高クオリティ
Aさん ぼくが一番笑った動画は、「たつろう」の「細かすぎて伝わらないモノマネ2021まとめ【たつろう】」です!
ゴリラ これめっちゃおもしろかった! お笑い好き以外でも、分かりやすくて誰でも笑える動画だよね!
Aさん そうなんだよね!このチャンネルは、「あるあるクリエイター」を名乗ってるたつろうさんの「あるあるネタ」だけで構成されてるチャンネル。最初はInstagramで「あるあるネタ」を投稿してたんだけど、今はInstagram・TikTok・YouTubeと各種SNSで大人気になってる。今芸人がSNSでネタを投稿する時に「あるあるネタ」って真っ先に選択肢に挙がるけど、その道を作った先駆け的な芸人の一人だね。
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ゴリラ オチまでの構成も、今流行ってる「15秒前後のショート動画」の作りになってるから手軽にサクサク見れるよね。この動画も複数の「あるあるネタ」をつなぎ合わせて一本の動画にしてるから、テンポ感が物すごく良い。
Aさん だけど一つひとつの「あるあるネタ」のクオリティが高いから、サクサク見れるのと同時に、ずっと見てもいられるんだよね。動画のカロリーが調度良い。「いつでも見始められるし、いつでも見終われる」ように作られてるから、ちょっとした隙間時間でも手軽に楽しめる。
ゴリラ たつろうさんの「あるあるネタ」の特徴として「“誇張”に頼らない“リアリティ”」が挙げられるよね。「あるあるネタ」ってお客さんに分かりやすくする為に誇張して演じる場合が多いけど、たつろうさんはそこに全く添加物を入れてない。「見ている人達の “思い出の中にいる人” 」そのものを演じてる。
Aさん だから笑うのと同時に、自身の思い出がくすぐられてしまうんだよね。そして無添加の素材をそのまま使ってるのに、最後は切れ味良くスパッとオトしてる。これは物凄く高い演技力・技術力が基盤にないとできない。オトし方も「得意なパターン1つで勝負してる」という訳でもなく、それぞれの動画で万遍なくオトし方が違う。オトし方一つとってもバリエーションも豊富だから、たくさん見ても飽きないんだよね。
ゴリラ 今回の動画は「タイトル発表をしてから、あるあるネタをやる」というスタイルなんだけど、この「タイトル」をつけるセンスも抜群に高い。「あるあるネタ」のおもしろさを何倍も高めるようなタイトルもあって、これを捻り出すだけで何時間かかってても不思議じゃない。「手軽に見られる」のと反するように、1つ1つのネタの密度が非常に高いよね。
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