『ゴシップ』7話 Yahoo!ニュース“出禁”レベル? ネット記事のテキトータイトル、さすがに喝!
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『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系)の第7話が2月17日に放送された。ニュースサイト「カンフルNEWS」編集部に今回は笹目虎太郎(寛一郎)が契約カメラマンとして入ってくるところから始まり、根津道春(溝畑淳平)との三角関係が遂に開始するか、という展開に期待が持てる。一体、凛々子が誰のことを好きなのか、というのがまだよくわからないのもいい。
執行役員の丹羽(安藤政信)がなぜ凛々子にそこまで目を掛けるのかといった伏線も出始め、ドラマはいよいよ佳境に! さらには根津の元恋人まで登場し復縁を迫るなどグジャグジャになってきた。
※過去回のレビューはコチラ
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おいおいおいおい、「こんな編集部あるかよ!」とツッコミを入れるために見始めた『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ系)が俄然、面白くなってきたじゃないか...“煽りタイトル”はYahoo!ニュースから怒られます
というわけで、これまで散々ネットニュースを編集してきた私が今回も現場視点からツッコミを入れていく。今回は、少しずつ仕事にやりがいを見出してきたであろう新人・一本真琴(石井杏奈)が提案した「占いをするネコ」の企画に対し、凛々子が「ザワザワする」と記事化をすることを決定。占いをするネコ「たまこ」の飼い主である武藤梢(川添野愛)の家へ行き、凛々子・根津・笹目の3人を占ってもらう。
結局「的中率99.6%!? 怖いほど当たる、たまこ占い!」という記事が21万8280PVを獲得するスマッシュヒットとなるのだが、梢は再び「出張占い」として編集部に乗り込み、信憑性を高めるために2回目の占い記事を編集部に執筆させる。その記事が「【第2弾】大人気たまこ占い!的中率さらにアップ!この占い当たりすぎる。」である。
写真はたまこが占いをしているものだけが出るのが筋であるにもかかわらず、たまこよりも梢が目立ちたいと思っている点に違和感を覚えた凛々子は、その背景が気になる。そして、見事にその目的を判明させ、梢は悲しみのどん底に落ちてしまう、という展開である。
1本目の記事については当初凛々子が「よく当たる!猫のたまこが占う未来」というタイトルを付けたのだが、自分よりもキャリアの長い同期・根津に「全然ダメ」と言われる。そして「的中率99.6%!? 怖いほど当たる、たまこ占い!」に変えてもらい、これが世に出た。この時の根津の「こういうのは数字を入れた方が目を引く。あと〇〇占いって銘打った方が分かりやすい」という指摘は確かにその通りだが、次のやり取りは完全にNGである。
「数字に根拠は?」と聞く凛々子に対し、根津は「ない」と断言。そして99.6%については「大丈夫だってこんなネタ。癒し系ネタなので、こうした方が読者の目を引くよ」と言い放つではないか! おい、大手出版社の運営するニュースサイトがコレやっちゃマズいだろうよ! 現実だったらYahoo!等のポータルサイトから【1】数字の信憑性、【2】科学的根拠がない「占い」への効果のお墨付き付与、【3】ステマ疑惑、の3つを厳重に注意される。
「的中率」と書いているが、少なくとも今回の件では「あなたに寄り添う影がある」「運命の相手に出会うかもしれません」などで、これが当たってるかどうかの検証などしようがない。そもそもこの3人への複数の占いで「99.6%」という数字は出ない。わかった。贔屓目に見て、1人あたり4つの占いをしてもらい、合計12個中11個が当たっていたと本人が感じたとしよう。そうすると91.7%である。せめて数字を出すのであればこの程度の根拠は示すべきなのだ。99.6%にするには、もっとも低い回数であっても226回占いをし、225回当てなくてはならないのである。
そして、その後は同ドラマお約束の「探偵編集部」モードに突入する。下馬蹴人(野村周平)と椛谷静司(野間口徹)も参加し、ネコの「たまこ」を都会の中で探し始めるのだ。毎度この展開になる度に「そんな暇な編集部はないし、取材対象者に寄り添い過ぎだろうよ……」と思うのだが、当然編集者の仕事など地味だからスパイスとしてこの演出はまぁ、仕方がない。
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