AKB48衣装デザイナー茅野しのぶ氏、入院エピソードを披露「本当に泣けてきて…」
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機能性と美しさを両立した新ウェア
「ステージ衣装とは違い、医療制服では常に同じ品質の製品をお客様に提供する標準化のプロセスが必要ですが、我々の縫製技術も徐々に高まってきています。今後はこうした技術をさらに蓄え、着用者の皆さまに喜んでいただける衣服をお届けしたいです」という中原氏。
茅野氏は、「医療制服に関しては新参者で、無茶なお願いもいっぱいしてしまいました」と振り返ったが、ダンスなどの運動量に合わせた機能性と美しさを両立させるアイドル衣装と共通点も医療制服には少なくなかったという。
「今回の入院で体型に関わらず、袖周りが皆さんキツそうな印象を受けました。アイドルの衣装もラクに腕を上げられるような仕様なんですが、看護師さんの運動量を考慮し、パターン上でゆとり分量を入れ、美しさと動きやすさを取り入れています。看護学生さんに聞くとポケットのモノがよく落ちるといった意見もあり、登山用パンツの仕様を展開しています」(茅野氏)
機能性だけでなく日本人の肌色に合うグレー色を展開するなど、年齢や体型を選ばず幅広い層に似合うデザインと色味にこだわっている点も「O.C.M.D.」の特徴だという。
「普段から衣装を作る上で、アイドルやタレントさんといった着用者が自信を持ってステージに立てることを大切に考えています。今回は医療従事者の方々が美しく見えるように動きの分量を考え、パターン上でいろんな操作をしていますね。私たちは常に広報戦略の一部を担うような衣服を考えてきたところもあるので、病院さんごとの特色を入れた別注にも積極的に取り組みたいです」(茅野氏)
ローラアシュレイの新コレクションも
今回の展示会では「O.C.M.D.」のほか、ローラアシュレイと住商オリジナル商品の新コレクションも紹介された。
ローラアシュレイは医療現場にも馴染みやすい落ち着いたカラーを取り入れ、英国の歴史と自然に着想を得たブランドのアイデンティティを医療ユニフォームに落とし込んだコレクション。
一方、モンブランのコレクションでは昨今主流となりつつあるスクラブに、多様化が進む医療現場のニーズを落とし込んだハイパースクラブとライトスクラブがラインナップする。
両ブランドのデザインを手掛けた住商モンブラン所属の植野デザイナーは、ローラアシュレイの新コレクションのポイントを次のように解説した。
「スミレの花をモチーフとする、さりげないプリントづかいの柄を採用し、医療現場で働く人たちをより美しく見せるネックラインなど、上品な印象を与えるデザインです。ソフトな風合いながらも綺麗なシルエットをキープする『ソフトラチネ』は、『O.C.M.D.』ブランドでも採用されています。バイオレットカラーには緊張感や不安を取り除く効果があるとされるカラーで、安らぎや癒しをコンセプトとしたローラアシュレイならではのコレクションです」(植野氏)
OCMDブランドでも使用しているストレッチ素材を採用したハイパースクラブは、従来の素材に比べて3倍という高いストレッチ性を持ち、腕の動作性に優れたスクラブ。機能性と着心地にこだわり、ポケットの充実性、背面からの視認性をアップさせている。
「超軽量スクラブのライトスクラブは着ていることを忘れるほどの軽さが特徴で、吸汗速乾性とイージーケア性にも優れているため、洗濯後すぐに着用できることもポイントです」(植野氏)
実際の着心地の軽さやデザイン面の進化を実感できるオリジナルウェアの作成やカスタマイズ、コレクションライン(カタログ定番商品)の発注などは公式サイトなどをチェックしてほしい。
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