【日刊サイゾー】関西バラエティ番組事件簿
ダウンタウンは冷戦状態で『ガキ使』開始だった『八方・陣内・方正の黄金列伝』で暴露されたコンビの不仲時代
2022/02/20 21:00
#ダウンタウン #関西バラエティ番組事件簿
今は裏側も含めて「お笑い」になっている
『M-1』の舞台裏を追いかけるドキュメンタリー『アナザーストーリー』が象徴するように、今は、賞レースにたどり着くまでのドラマ性にも多くの人が関心を持っている。芸人が生み出す笑いのなかには、どんな感動があるのか。そういう裏側も含めて「お笑い」になってきたのだ。『あちこちオードリー』(テレビ東京系)、『やすとものいたって真剣です』(ABCテレビ)が人気の理由もそこにあるのではないか。
だからこそ、人を笑わせることを仕事にしている人たちが、誰も笑えないほど不仲に陥る姿も刺激的に映るようになった。不仲コンビからは、怒り、嫉妬、悲しみなどの顔が生々しく浮かび上がる。そして仲が悪くても、舞台上ではボケの言ったことに対してツッコミが一喜一憂する。ボディタッチもある。お笑い芸人特有の性質が、「仲が悪いのになぜコンビを組み続けているんだろう」と疑問に拍車を掛ける。
おぼん・こぼんが証明したように、根本には「人を笑わせること」が好きなのだ。いや、もしかすると自分たちは「笑わせること」以外はできないと考えているのかもしれない。「不仲芸人対抗 スピード解散選手権」でも、ドッキリにはめられたバビロン、スタンダップコーギー、コンピューター宇宙は、関係性が良くないからといって簡単に「解散」に納得はしなかった。その姿からは、人を笑わせることへの執着心を感じさせた。不仲コンビを見れば見るほど、「お笑い」への思いの深さを知ることができる。
『八方・陣内・方正の黄金列伝』はTVerなどで見逃し配信中。
最終更新:2023/02/28 06:24
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