『ライフ・ウィズ・ミュージック』Siaの奇抜な世界観、希代のミュージック・ムービー!
#映画 #ライフ・ウィズ・ミュージック #Sia
謎多き歌手Sia(シーア)が2007年に執筆した短編小説を元に自ら監督し、映画化した『ライフ・ウィズ・ミュージック』が、ついに日本公開決定! 2022年2月25日から劇場公開される。
Siaは今作のために新曲12曲を用意し、先行して公開されたミュージック・ビデオ(MV)が話題となっていた。特に「1+1」のMVでは、バズカット(坊主)姿のケイト・ハドソンが全身タイツを着て挑んでおり、癖になりそうなビジュアルと世界観が堪能できる。
もともと本作の主人公・ズーの役は、シャイア・ラブーフがキャスティングされていたが、スキャンダルで降板となったことから、ケイトが抜擢されたのだが、結果的にケイトでよかったように思える。
本作の主人公・ズーは、Siaが過去にドラッグやアルコール依存症で苦しみ、自殺を考えた頃に、音楽や友人によって救われた実体験を投影したキャラクターだター。(それをアルコール依存症だったシャイアに演じさせようとしていたのも凄いことだが……)。
そして、ズーの妹・ミュージックは、彼女を絶望から救った、音楽のメタファーでもある。シーアにとって音楽は、妹のように大切な存在ということだ。
そんなミュージックを演じているのは、シーアのMVにおいて、奇抜なダンスを披露していることでもおなじみ、現在公開中の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』にも出演するマディ・ジーグラー。
マディはSiaにとって、自分を映す鏡のような存在として作品に起用してきた大切な役者だ。本作において、ズーがミュージックに導かれるように、人生に意味を見出していく姿は、まさにSiaがミュージシャンとして再起していく様を描いているようである。
【ストーリー】
アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受け、孤独に生きるズー(ケイト・ハドソン)は、祖母の急死により、長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージック(マディ・ジーグラー)と暮らすことに。頭の中ではいつも音楽が鳴り響く色とりどりの世界が広がっているが、周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れるズー。そこへアパートの隣人・エボ(レスリー・オドム・Jr.)が現れ、優しく手を差し伸べる。次第に3人での穏やかな日々に居心地の良さを覚え始めたズーは、孤独や弱さと向き合い、自身も少しずつ変わろうとしていくが……。
※次のページからネタバレを含みます
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