永野「だからオアシスが嫌い」ブラーvsオアシスをお笑いで例える 東野幸治と激アツ洋楽論
#東野幸治
こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第55回目。今回は2022年2月11日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』で東野幸治さんと永野さんがオアシス、ブラー、ニルヴァーナなどについて話していた部分です。
昨年の大晦日に放送になった『東野幸治のホンモノラジオSP~俺たちの紅白歌合戦~』で印象的な洋楽選曲をしていた永野さんが番組に再び登場。東野さんが以前、番組内で提唱していた「オアシスは工業高校、ブラーは青学」という説について、話していきます。
「ブラーとオアシスの違い。オアシスはまあ、工業高校なんですよ。で、ブラーは青学なんですよ。その意味で言うと、だからだからなんとなくブラーの方がちょっと好きだったりもするんですよ。オアシスも好きで。『(What’s the Story) Morning Glory?』が一番好きなアルバムなんやけど。でも、なんか瞬間的にめっちゃ好きなのはブラーの方で。あの疾走感とかが……」という東野さんに対して、永野さんも同意。「だいたいの人はオアシスの方が好きって言っていて。ブラーの方が好きだっていう人は初めてで。だから『一緒だな、信用できるな』と思って……」と話します。
「ブラーってM-1でたとえると、2回戦で落ちる感じなんですよ。で、オアシスは工業高校みたいなヤンチャなところがあるんですけど、実は感動があって。みんなが歌える曲で売れる要素が詰まっていて……はっきり言わせてもらうと、そのつまらなさというか。で、逆にブラーは青学みたいな顔で、いい男で。その時点でロック的にはマイナスなんですよ。それでコミカルな曲を作って……だからM-1の決勝には残らない感じ。そんなブラーの方が好きなんですよ」と2組の特徴を芸人的なたとえで語っていきます。
「オアシスとブラー、お互いに仲が悪くて。雑誌とかでお互いの悪口を言い合って。本当にひどいことを言っていて。オアシスのギャラガー兄弟もカンカンになって『あいつら、会ったらボコボコにする!』と言っていて。それでブラーはオアシスから逃げまくる。そんなところも大好きで。僕、完全に性質がブラーなんですよ。僕、芸能界で一番喧嘩弱いと思います」と自身とブラーの性質を重ね合わせて話していたのでした。
そして、一番好きなアルバムについての話す中で、ニルヴァーナ『Nevermind』をベストアルバムに挙げた永野さん。17歳でニルヴァーナを聞き、それまでのポップスの中心だったマドンナやマイケル・ジャクソンなどとは全く違う鬱々としたスタイルで成り上がっていったニルヴァーナに衝撃を受け、共感を得たんだそう。
しかし、その数年後に登場してきたオアシスによってニルヴァーナ的なサウンドはシーンから駆逐され、ポジティブなメッセージの楽曲ばかりになってしまったと話します。
「オアシスが出てきて、メッセージがすごいポジティブになったんですね。オアシスはニルヴァーナ的なものの逆張りだっていう説もあったんで。それまでは結構、鬱なロックもあったんですけど、2000年代に入ってロックも時代も……もう今なんて全員ポジティブじゃないですか。YouTuberが大口広げて笑ったりとか、なんか俺にとってムカつく時代が始まったんで。だからなんか、もうオアシスってそれを始めたやつらっていうので、嫌いなんですよ……。ウジウジしているニルヴァーナみたいな感情が、そいつらのせいでなしにされたんですよ。今、ニルヴァーナみたいなの、全くいないじゃないですか」とその心境を話していたのでした。
永野さんの語るオアシス、ブラー、ニルヴァーナなどのトーク、めちゃめちゃ興味深く聞いてしまいました。その他の東野さんとの洋楽トークもスイングしまくりで最高でしたね。ネタ番組などとは全く違う、アツい音楽ファンとしての一面を見せてくれた永野さん、ぜひ定期的にゲストに来てもらって洋楽トークをしてほしいと思いました!
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