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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 弘中アナ「義理チョコ不要論」今年も?

弘中綾香アナの「義理チョコ不要論」は今年も尾を引いたか?

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弘中綾香アナ

 今年のバレンタインも、各メーカーや店舗が精力的にプロモーションを行っていた……のだが、ここ数年、バレンタイン商戦は大ピンチに見舞われている。

「バレンタインは従来、女性が男性にチョコを渡すイベントという認識でしたが、近年は女性から女性へ贈る“友チョコ”のほか、“自分チョコ”や“逆チョコ”など、バリエーションが拡大して盛り上がっていました。ところが、そこに降り掛かったのがコロナ。コロナ禍で自粛やリモートワーク化が進み、バレンタインが一気に縁遠いイベントになりました。

 なにしろ人と会う機会がないのだから、渡すチャンスがない。会社や学校でも、不特定多数にチョコを渡すのはコロナ禍では好ましくありませんしね。2月は大きなイベントがないので、小売店や百貨店にとってバレンタインは大切なビジネスチャンス。各社がこぞってバレンタインフェアを展開しますが、コロナでどこも売り上げはボロボロです」(マネー誌記者)

 そんななか、昨年のバレンタインの時期に大きな話題となったのが、テレビ朝日の弘中綾香アナのインタビュー記事(弘中綾香アナがバレンタインデーに長年抱く疑問を明かす。「義理チョコは廃止でいい」/ハフポスト日本版2021年2月14日掲載)だ。『ミュージックステーション』(同)担当時には、100人以上にチョコを贈った経験もあるという彼女。だが、昨年2月12日発売のエッセイの中で、

「なぜ矢印が『女性から男性に贈る』という一方通行の1本しかないのか」
「もらった方のリアクションを見てもそこまで喜んでない人もいれば、お返しがないケースも実際多い」

 とし、「義理チョコは個人的に廃止でいいと思っています」との持論を述べていた。これが波紋を呼んでいたという。広告代理店関係者は言う。

「バレンタインは、この期間だけで年間のチョコ販売量の1割がハケる一大イベント。大手でも、売り上げの10~13%程度は2月14日前後に集中しています。これまでメーカーは長い時間をかけてバレンタインというイベントを浸透させてきた。CMにも大きなお金を投じ、タレントを起用してキャンペーンも行ってきました。菓子メーカーとテレビ局の関係は良好だったので、これまでなら弘中アナの発言も“ひとつの意見”として水に流されたでしょう。

 でも、彼女の発言はタイミングが悪すぎた。そもそも2019年にネット上で、バレンタインを禁止している企業のことが話題になり、これに賛成する意見が殺到していたんです。これを機に、メーカーの上層部はせっかく定着したバレンタインという風習が廃れることに強い危機感を覚えていた。さらに、弘中アナの発言は、コロナで売り上げが激減しているタイミングでした。これまで散々CMを打ってきたテレビ局のアナウンサーがネガキャンともとれる発言をしたわけで、担当局の人間は激怒していましたよ」(広告代理店関係者)

 義理チョコの是非については、時代の流れを読んだ弘中アナの発言に賛同する人も多いだろう。だが、菓子メーカーが怒るのも不思議なことではない。ただ、この件が弘中アナにまで伝わったかどうかは微妙だ。

「2013年入社の弘中アナは、すぐに局の看板番組の『ミュージックステーション』に大抜擢。その後も人気番組を次々と担当し、『好きな女子アナランキング』でも1位に輝いて、完全にテレ朝のエースです。そんな状況なのでフリー転身の噂が絶えませんが、局内では後進の女子アナが育っておらず、まだまだ辞められては困るのがテレ朝の本音。今の彼女に強く言える人間はいません。頭のよい弘中アナのことですから、そこまで計算ずくだったのかもしれません」(芸能記者)

 チョコのように大甘の対応では、ますます問題発言が飛び出しちゃうかも……?

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/02/17 08:00
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