日ハム新庄監督、「阪神OB」の臨時コーチ次々招へいの舞台裏
#新庄剛志 #藤川球児 #赤星憲広
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が7日、古巣・阪神タイガースの後輩で野球解説者の赤星憲広氏を沖縄県名護市の1軍キャンプに臨時コーチとして招いた。
現役時代にタイガースで盗塁王5回と、俊足を武器に2003年と2005年の2度のリーグ優勝に貢献したスピードスターは、まず野手に対してタイミングの取り方や走り方などの技術指導を行った。新庄監督は続けて赤星氏に、ピッチャーとキャッチャーに対するサブグラウンドでの指導を依頼。座学形式で教えたという。
赤星氏に臨時コーチをオファーした意図について新庄監督は、「一番教えてほしいのは、盗塁や走塁の技術じゃない。どんな投手、どんな捕手が走りにくいのか。そんな話をしてほしい」と明かしており、守備面での課題を克服するヒントを選手に与えたかったようだ。
プロ野球OBは「実績がしっかりあるOBの指導は選手にとっても有益ですし、何よりも選手が赤星氏から学びたいと貪欲な姿勢で接することが大きな収穫になる」と話す。
新庄監督がメジャーリーグのニューヨーク・メッツに移籍した時期に、入れ替わりで社会人野球・JR東日本から阪神へドラフト指名を受けて入団した赤星氏。2人がグラウンドで交わることはなかったが、現役時代は共に守備力が求められるセンターのレギュラー選手として活躍したことから、相通じる部分は多かったと思われる。
今まで赤星氏がプロ野球の臨時コーチのオファーを積極的に受けたことはなく、当然、古巣よりも先に指導したことは球界にも大きな衝撃を与えている。
「本来ならば、選手時代に一緒に戦った矢野燿大監督がオファーを出して阪神の選手に走塁や守備についてしっかり指導してもらうのが一番良かったが、なぜか阪神からはオファーがなく、その隙を突いて依頼した新庄監督はさすが。今後も阪神OBの藤川球児氏が日ハムの臨時コーチを務めるし、阪神の優秀な技能が次々と先駆けて他球団に流出している状況はあまりいい流れではない」(同)
もっとも、赤星氏も藤川氏も、水面下では阪神から指導者の打診はこれまであったようだ。
「赤星氏は金本知憲前監督時代に1軍外野守備走塁コーチでの入閣が検討されたが、1年間のコーチングが可能な体調ではなく、最終的にご破算に。藤川氏はコーチよりも監督業に興味を持っており、周辺では“空席”を狙っているとの噂もあります」(スポーツ新聞記者)
赤星氏も藤川氏も現在40代。将来、プロ野球の指導者として活動するにはそろそろ一度、ユニフォームを着ておきたい時期に差し掛かっている。そのデモンストレーションとしても見ものだろう。
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