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フラット芸能解説

アンジャッシュ渡部、絶体絶命な復帰を支えた妻佐々木希と相方・児島

アンジャッシュ渡部、前途多難な復帰を支える妻佐々木希と相方・児島の画像1
アンジャッシュ渡部建

ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――2020年6月、複数の女性との多目的トイレでの不倫が報じられ、芸能活動を自粛していたアンジャッシュの渡部建が、2月15日放送の番組「白黒アンジャッシュ」(千葉テレビ)で芸能活動を再開するそうです。

 ようやく復帰ですね。ローカル局からの復帰は一応、セオリーではあります。特に「白黒アンジャッシュ」は04年から放送されているアンジャッシュ初の冠番組。渡部さんの活動自粛中は、相方の児嶋一哉さんが1人でMCを務めていました。長い付き合いがある番組ですし、相方も協力できるので復帰の場としては適切だと思います。

――20年大みそか放送の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の「笑ってはいけないシリーズ」で復帰するのではないかと言われたこともありましたが、批判が殺到してお蔵入りになりました。今回無事に出演できれば、今後は徐々にキー局にも復帰ということになりますか。

 いや、それはそんなに簡単にはいかないと思います。渡部さんの不倫騒動はイメージが悪すぎて、今でも嫌悪感を持っている女性は少なくありません。バラエティ番組でネタにしづらい騒動ですし、とはいえ普通のジョークを言っておもしろいかどうか。得意のグルメの話なんて「聞きたくない」という人も多いでしょう。じゃ、渡部さんに何をしてもらえばいいのか。一般的なバラエティ番組の担当者だったら困りますよね。

――いわゆるフツーの不倫じゃないですからね⋯⋯。でも、19年に「4WD不倫」で女性の猛批判を浴びた原田龍二は早々に復帰できましたよね。

 原田さんは対応が早かった。報道の翌日には記者会見を行い、記者の質問には何でも真摯に答え、頭を下げました。また、出演していた「5時に夢中!」(TOKYO MX)のMCも休まず続けた。そして本業は役者においても、会見で「お仕事をいただけるようであればお受けしてやらせていただきたい」と言った通り、小さな仕事も断らずコツコツ出た。そこがよかったのでしょう。

――確かに。一方、渡部は不倫発覚後、レギュラー番組をすぐに降板して約半年間も雲隠れ。前述した「ガキ使」復帰の報道が出てからようやく会見しました。

 あれは一番悪いタイミングでの会見でした。番組についても収録したのかどうか何も言えない。不倫についてもただ謝るだけでしどろもどろ。実質、何も答えていない。あれでさらに批判を浴びることになってしまいました。対応がまずかったですね。

――本当にまずかったんですね。

 そうした失敗を経てようやく復帰。関係者の話では、渡部さんは21年末に「仕事を再開したい」と所属事務所に相談し、児嶋さんもOKしたそうです。そりゃそうでしょう。相方がNOと言って彼を崖から突き落とすようなことをするはずがない。妻の佐々木希さんも「ゼロから頑張る主人の姿を見守る」と自身の公式Instagramでコメントしている。周りはバックアップしているけれども、世間はどう判断するか。彼の実力が試されます。

――確かに、出てきておもしろければ見直されるかもしれない。

 復帰番組として初回は注目されることは間違いありませんが、無難に済んだらそれで終わり。「意外といいんじゃない」「おもしろいじゃない」となればいいけれども、さあどうなるか。

――「白黒アンジャッシュ」で復帰して一安心とはいかない。

 ローカル局はよくてもキー局はハードル高いですしね。スポンサーすべてにお知らせして了解を得るのもしんどいですし、批判を受けるリスクも高い。どこか一局でも起用すればいいかもしれないけど⋯⋯。事務所も本人も、今回でとにかく「出た」という実績を作れると思っているのでしょうが、その後もキツいですよ。

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2022/02/13 12:00
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