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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 蔦谷好位置が「売れる」と思ったあの人

『関ジャム』米津玄師を蔦谷好位置が「ぶっちぎりで売れる」と思ったエピソード

行き詰まっていた頃の曲を聴いたAI「ヤバいな(苦笑)」

「締め切りやタイアップ あった方が作れる? 自由な方が作れる?」というお題で、AIは曲作りに煮詰まった時期があると告白した。

「そのときには『今、出てくるものだけ書けばいいや』と思って、“何書けばいいんだ?”っていうのを書きました。それを出してちょっとスッキリするんですね。で、またその次に行けるっていう感じですかね」(AI)

 AIが行き詰まった気持ちをそのまま表現したのは、「Listen 2 Da Music」なる曲だ。そこには、「何を言えばいい? 何を書けばいい?」「伝えたいこと たくさんあるケド 誰もきかない ならもう要らない」「キミがいるから 音楽がある 知らないうちに 作りだしてる」「心に響けと 魂こめて Can You Hear The Music?」という歌詞があった。

「久しぶりに聴いたら『なんか、ヤバいな』って(苦笑)」(AI)

 歌詞というか日記というか、それをそのまま彼女は世に送り出した。曲があり、さらにAIの持つ声のよさがあれば成り立ってしまっているから強い。

こんな苦悩をあえてさらけ出し、表現するミュージシャンは少なくない。常田のいるスキマスイッチの楽曲「ボクノート」には、「耳を澄ますと微かに聞こえる雨の音 思いを綴ろうとここに座って言葉探してる」「考えて書いてつまずいて消したら元通り 12時間経って並べたもんはクズだった」「今僕が紡いでいく言葉のカケラ 一つずつ折り重なって詩になる」という歌詞がある。

 そして、宇多田ヒカルの曲「BLUE」もそうだ。あの曲には、「どんなにつらい時でさえ 歌うのはなぜ?(さあね)」「こんなに寒い夜にさえ 歌うのはだあれ 原稿用紙5、6枚 ブルーのインクのシラベ」という歌詞があるのだ。

 AIが告白した手法は、古くからミュージシャン……に限らず、トンネルを抜けるときにアーティストが行う決死の手段という気がする。

さて、第2弾で早くも「好評」と呼ばれた(?)ミュージシャン裏話企画だが、個人的には微妙だ。楽屋トークのような内輪ノリが続き、「今日はこんな話ばかり続くのか?」と思うこともしばしばだった。前週の「異彩を放つ3人のアーティスト」特集、前々週のギター特集は最高だったのに。

今夜放送『関ジャム』には、2年半ぶりに布袋寅泰が出演する。昨日(12日)には、BSフジでBOØWYの特番が放送されたばかりだ。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/02/13 20:00
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