トランプ前大統領の狂支持者が連邦議会襲撃!群集心理に突き動かされ暴徒化
#トランプ大統領 #U-NEXT #しばりやトーマス
2022年1月15日、アメリカ・アリゾナ州でドナルド・トランプ前大統領は支持者集会を行い20年の大統領選挙で自分は勝利したと改めて宣言した。
1月6日は、大統領選で不正が行われたと信じるトランプ支持者による連邦議会襲撃事件から節目の一年を迎える日で、この日に前大統領は記者会見を予定していたがキャンセル。15日に昨年10月以来久方ぶりに支持者の前に姿を現したわけだが、襲撃事件を扇動したとも言われていることをちっとも反省せず、24年の大統領選に再出馬の噂すらあるトランプが怪気炎を上げている。本当にそんなことでいいの?
その連邦議会襲撃事件のドキュメント『連邦議会襲撃事件 緊迫の4時間』がU-NEXTで配信されている。
21年1月6日、前年に行われた大統領選挙の結果、ジョー・バイデンが勝利したと最終的に認定される議会が開かれるのだが、前述したとおりトランプとその支持者たちは選挙で不正が行われたと根拠のない主張を続けている。
6日の朝にはホワイトハウス近く(連邦議会議事堂からわずか2.4キロの地点)で演説集会を行ったトランプが「抗議のためみんなで議事堂に行こう」と呼びかける。聴衆はみな熱狂的なトランプ支持者で、中には「トランプはキリストの生まれ変わり」とまでいう者もいる。そんな彼らが「アメリカの民主主義を守るために共に行こう」と呼びかけられたのだ。選択はひとつしかない。多くの支持者らが連邦議会へ向けて行進を始めた。
「アメリカ人の生き方を信奉する集団です。皆兄弟同然、理想を高くもっています。容姿で人を判断せず、女性を殴らない、この国の大義を第一に考えている」
抗議デモに参加したトランプ支持者の右翼集団プラウド・ボーイズのメンバー、エディ・ブロックは語る。ブロックは車いすに乗って「撮影係」として貴重な記録を残す役を務める。「平和的な行進だったんだよ」と彼はいうが、デモ行進している中には野球のバットを持っている者もいて「平和的って何?」と疑問になる。
とはいえ、冒頭部分はただ抗議の声をあげる集団が歩いているだけで「平和的」にも見える。議会に出席するため登庁した議員は議事堂の建物内から彼らを見て「人が集まってるな」ぐらいにしか思っていない。この後巻き起こる騒動をその時は誰も予想できなかった。
議事堂の目前まで迫った彼らを警官が侵入を阻止するための門扉とバリケードで迎え撃つがあっさり門扉とバリケードは破られ、たった数人の警官は後退を余儀なくされる。「女性を殴らない」プラウド・ボーイズのメンバーは押し倒された女性警官を助け起こすというわざとらしい行動に出るが、興奮を隠せないメンバーのひとりは歓声を挙げる。
「今の我々には怖いものなんて何もない」
群集心理に突き動かされたデモ参加者は連邦議会の建物に向けて次々突進した。議事堂の警護をする議会警察は約2000人の人員がいるが、押し寄せる群衆の勢いに抗しきれず、気が付けば議事堂入口の目前まで群衆が迫っていた。その場にいたわずか数十人の警官が相手にできる人数ではない。それ以上近づくなという制止の声は群衆の上げる怒号の前にかき消されてしまう……。
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