元[Alexandros]庄村聡泰、SEKAI NO OWARIツアーの1曲目がまさかの曲で鳥肌…からの怒涛の展開
#ショウムライター #セカオワ
本稿が皆様の御手前へと御目見するに至る頃には残す所ファイナルのさいたまスーパーアリーナ2デイズを残すのみとなるであろう、SEKAI NO OWARI Tour 2021-2022「BLUE PLANET ORCHESTRA」代々木第一体育館公演へと行って参りました。
食事は九州じゃんがら原宿店でした。
確か大学生の頃かなんか生まれて初めて友人と原宿にお買い物なんて洒落者を志す若人のイニシエーション足るハレの日の昼食もここだったなあなんて思いながら啜りました。ご馳走様でした。
因みに店内BGMはがっつりセカオワでした。やる気満々じゃねえかこのやろう。
そして代々木第一体育館を目の当たりにする度やっぱ思い出しちまう映画”リリィ・シュシュのすべて”。世代すよねえ。
などと言う余談はさて置き、2010年のデビュー当時よりその大胆なストーリーテリングとベース、ドラムの不在と言う編成を活かした幻想的な楽曲で以て他の追随を許さない世界観を構築、そして提示を続けてくれたSEKAI NO OWARI。彼等の全国ツアーは19年に開催された「The Colors」以来。新型コロナウイルスの影響により中止となってしまったドームツアー「Du Gara Di Du」を経ての開催となる為、実質的にはデビュー10周年ツアー的な選曲になるのか、はたまた……?
場内アナウンスでは会場が所謂1つの宇宙船で聴衆はその乗客、航路の最中は音楽でもてなしてくれるとの事が明かされる。改めて周りを見渡せば場内係員もしっかりとその船の乗組員であるユニフォームに身を包んでいる。心憎い。
ステージを所狭しと埋め尽くすオーケストラの面々の強力なバックアップを得て、それはもう途轍もなく高らかに、そして肉感的に鳴らされていく名曲の数々。荘厳なオープニングからの1曲目が“まさかの選曲”。鳥肌だった。そう来るのかぁ。
と、思わさたのも束の間、次の曲が、その次の曲が、その次のその次の曲が……と、1曲目級のサプライズを何と9曲連続で喰らわされると言う鬼のセットリストであったのだ。途中にMCなどを挟みつつではあったものの、早々と、そして矢継ぎ早に演奏されちまうあの曲やこの曲のイントロ、自分を含めた乗客の皆々様方はよくぞ、このセトリに驚嘆の声を漏らす事もなく耐え切ったと思う。この場を借りてそんな皆を褒めて遣わすし、そんな皆は俺を褒めて遣わせ(笑)。
公演中はひっきりなしにギターその他を取っ替え引っ換え、コーラスに打楽器に、遂にはベースまで持ち出す始末のNakajin(マジで大忙しでした笑)、最早ほぼパーカッショニストと化していたDJ LOVE(だってMCでもパーカッションの紹介めっちゃしてたんだもの笑)、繊細と大胆を行き来しながらのタッチで楽曲に彩りをを与えるSaori(とてもとてもお美しゅうございました……)、その織り成す世界の顔であり声であり指揮者でもあり(たまにぼやいたりもする笑)Fukase。
この痛快な四者四様っ振りがたまらないのだ。
個人的に聴きたかった「RAIN」や「SOS」や「バードマン」も演奏してくれたし(本当は「天使と悪魔」と「Dropout」も聴きたかった笑)、先日めでたくリリースとなった最新シングルの「Diary」(カップリングの「エンドロール」も演ってくれりゃ良かったのに笑)もいち早く聴かせてくれたし、何よりオーケストラアレンジでもって楽曲をより肉感的に聴かせてくれた、と言うよりも”体感”させてくれた事。元来の楽曲の強さも相俟って、とにかくデッカい、ライブでした。超楽しかったです。ありがとうございました。
代々木第一体育館と言う巨大な宇宙船がその夜間飛行を終えた後、何だか少しだけ自分の視界と世界がより青々と輝いて見えた、様な気がした。
そうかそう言う事か。これが、ここが、”BLUE PLANET”って事か。
なんちゃって。
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