岸田文雄首相が掲げる絵空事の「新しい資本主義」と後手後手のコロナ対策
#週刊誌スクープ大賞
なぜ容疑者は引き金を引いたのか
金策に走りながら、2000年3月21日、渡辺は、都内の銃砲販売店に入ったという。鈍色に光る散弾銃やライフル銃を手にとると、瞳を輝かせたそうだ。
約114cmの米国製レミントンM870を指差したという。同店の関係者がこう証言する。
「彼が選んだのは定価約六万円の中古。その日は頭金2万円ほどを払いましたが、その後『失業したから払えない』と言われ、お金が全額支払われることはありませんでした」
2008年11月には、約107cmのベレッタ製の散弾銃も購入したそうだ。一昨年、許可証の更新もしている。
銃の代金を踏み倒して散弾銃を手に入れた渡辺は、生まれ故郷を捨てて、埼玉県ふじみ野市に新天地を求めて転居した。
私も30代の頃は散弾銃を持っていた。散弾でクレー射撃をやるために、車の免許を取った。
だがその頃は、銃の管理が厳しく、寝かし銃(使わない銃)は没収された。月に1回は、警察が見に来て、銃と弾が同じところに置いてないか、クレー射撃には月に何回行くのかと聞かれた。
渡辺は、散弾銃を使っていたのだろうか。クレー射撃はなかなかおカネがかかるスポーツだから、もしやっていたとすれば、どのように工面していたのだろう。
警察は、彼の銃について、どれほどの情報を持っていたのだろうか。私としては気になるのだが。
自分を可愛がってくれた母親と2人で暮らしていたが、年老いていく母親が病気がちになり、病院に連れていくが、そこで、
「なんで俺の母親を先に見ない。先に見てくれと言ってるだろう」
「おい、うちの母親に失礼だろう。その言い方はなんなんだよ!」
と怒鳴り散らし、幾度もトラブルになったという。
その後、地域の在宅医療の担い手だった鈴木医師が、母親の往診を始めた。
2人の家計を支えていたのは年金収入だけだった。そこで2018年以降に生活保護を受給し、それに伴い、安い家賃の物件に引っ越すことになる。
「一時が万事、母親が中心の生活を送っているようでした」(福祉関係者)
母親のことだけしか眼中にない渡辺は、医師にも何かあると突っかかっていったのだろう。それでも鈴木医師は母親を診続けた。
東入間医師会の小山雅和事務局長がこう語っている。
「鈴木先生は高齢者の苦痛になるような投薬や手術については勧めず、患者のQOLを重視し、畳の上で死ぬのを良しとする、患者に寄り添う医師でした。
渡辺さんと意見が食い違っていたのは、胃ろうの問題。渡辺さんからは『在宅で胃ろうにしたい。最後まで自宅で見てほしい』という要望がありましたが、それは現実的に不可能でした」
年が明けた1月24日、渡辺は医師会に電話をかけ、相談員にこう告げたそうだ。
「鈴木先生の治療方針について納得行かない点がある」
66年間寄り添った母親が永眠したのは、それから2日後のことだった。鈴木医師の来訪を前にして、「渡辺は盛り塩と二丁の散弾銃を陽光に照らされた亡骸に供えた。そして弔問に訪れた鈴木医師に対し、渡辺は懇願するように言ったという。
『まだ生き返るかもしれないので、心臓マッサージをしてほしい』
すでに死後三十時間。鈴木医師は丁寧に断った。
『母親を馬鹿にしている』
そうした思いが頭をもたげたのか、渡辺はおもむろに立ち上がると、散弾銃の引き金を強く引いた――」
母親は草葉の陰で、息子の狂気と思える犯行を、どう見ていたのだろう。許せない事件だが、怒りよりも、もの悲しい気分になるのはなぜなのだろう。
文春には、犯行現場となった渡辺の部屋の写真が掲載されている。(文中敬称略)
【巻末付録】
現代からいこう。
「鷲見玲奈-キューティ&ビューティ」
「篠崎愛、豊満女王-あの国宝級バストが帰ってきた!」
「南里美希、誘惑する美尻-現役No.1美女モデルが降臨」
袋とじは「Jカップ愛欲天使 汐世のゴージャス裸身-これが限界突破の超爆乳!」。
なかなかの迫力だ。
お次はポスト。
「乃木坂46 新内眞衣(30) ラスト・ビキニ」
「なをん。西田幸樹 アン・ドゥ・トロワ 藤かんな」
「蒼野杏 国民的グラドル宣言」。
彼女もいいね。というわけで、今週は引き分け。
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