『魔改造の夜』RコーにDンソー、町工場も 技術者たちの本気の“遊び”がアツい!
#NHK #魔改造の夜
「コピー機の紙搬送の技術でDVDを加速して飛ばす」
RコーとDンソーが選んだのは、共にローラーでディスクに回転を与え、勢いをつける魔改造であった。特に、RコーはDVDドライブを作っていたことのある会社だし、プリンターメーカーだけにローラーは得意分野のはず。さらに、その他の強みもある。同社のプロジェクトリーダーが、「弊社のコピー機の紙搬送の技術を加速部分に使った」と胸を張ったのだ。なんと、ディスクの最高時速は90kmまで達するとのこと。Rコーは、やろうと思えばコピー用紙も時速90kmで飛ばせるらしい。気をつけないと、オフィスで事故が起きそうだ。
しかし、RコーのDVDプレイヤーは結果的に4連続ガターで終了。まさかのノーピンでフィニッシュだった。見回すと、なぜか他チームの面々も肩を落としていたのが興味深い。同じ「DVDプレイヤーボウリング」の競技者だ。Rコーの辿った苦労はみんなが知っている。彼らは同志だったのだ。Rコーのプロジェクトリーダーは敗者の弁を述べた。
「DVDを飛ばして勝負することができたところは、とても嬉しく思ってます」
文字にすると意味がわからない文章だが、感動的なスピーチだ。『魔改造の夜』でしか得られない感想だと思う。
そして最後、トリを務めたのは“大本命”のDンソーだ。彼らが魔改造したプレイヤーは、他の2社とDVDの軌道がまったく違う。カーブもシュートもしない勢い十分の直線軌道だったのだ。射出時のモーター音はいかにも工業用のそれだし、弾の勢いはまさに波動砲みたいだ。そして4投目、ついにDンソーは7本のピンを倒した。「DVDプレイヤーボウリング」は、Dンソーの優勝!
勝敗が決まった瞬間、敵も味方も関係なく会場全体で喝采が上がる光景はいかにも『魔改造の夜』だ。会社の垣根を超えて嬉しそうに拍手する技術者らを見ると、泣けてきて仕方がない。
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