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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 令和に“薄毛イジり特集”、どうだった?
「俺たちのことはシルク・ド・ソレイユと思ってほしい」

『ホンマでっか!?』薄毛イジり特集、令和にルッキズム丸出しの笑いはどうだった?

「俺たちのことは、“薄毛”のシルク・ド・ソレイユと思ってほしい」

 問題が1つある。こんな風に笑い飛ばしたりポジティブになれるのは、彼らが芸能人だからという側面が大きい。

「薄毛に関して僕たち『なんやねん!』って言うてますけど、結果的にみんな笑ってるからよしと思ってやってるんです。だから、それで可哀想やとか思ってもらう必要はないんですけど、それでも『薄毛の笑いなんて……』って思う方がいるんやったら、画面の下に『この方たちは特殊な訓練を受けてます』って付けてほしい。必要以上に気を使わないんでほしいんです」(小杉)

「特殊な訓練」とは、一体どんな訓練なのだろう? とにかく、彼らにとって“薄毛ネタ”は飯の種でもあるわけだ。だが、一般人はそうもいかない。だからこそ、容姿をイジる笑いはタブーになりつつある。

「心配してるのは、僕らがこうやって薄毛についてバーって話ししたら、自分たちの生活で“薄毛ノリ”みたいなことをやってしまって、(テレビを観る人が)誰か薄毛を傷つけてしまう可能性があると思うんですよ。それは、ぜひやめてもらいたい。俺たちのことは、シルク・ド・ソレイユと思ってもらったらいいんですよ」(小杉)

 一般人への影響も考慮しているあたり、令和だ。薄毛の方々へのフォローも完璧。あと、ずっと小杉がキレキレなのだ。薄毛の話題になるとブラマヨは最強。小杉の返しネタも、もはや無尽蔵である。

「薄毛にはこんな対策法がありますよ」という企画なのかと思っていたら、あえてルッキズムの笑いで貫き通した今回。少しハラハラするところもあったが、なんだかんだハゲネタのみで1時間は余裕に持った。髪回は神回でもあったということ。『週刊フジテレビ批評』で、この企画がどう扱われるかも気になる。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2022/02/03 20:00
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