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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『ザ・ノン』衝撃の婚活回をおさらい

『ザ・ノンフィクション』衝撃の婚活回を男性ライターが見たら震えるしかなかった

専業主婦を希望するミナミさんが作ったピーマンの肉詰め

 ミナミさんが最初に紹介されたのは、40代後半の男性であった。一回り以上年上のアラフィフだ。年齢差がないと専業主婦は難しい、それが現実ということ。しかし、この男性との交際はミナミさんの希望で中断された。1回目のデートで、男性の振る舞いに気になる点があったからだ。ミナミさんが植草代表に送ったメールを読むと、思いの丈がぶちまけてあった。「店員さんへの態度が大きい」「胸元を見られた」「声が高くて会話が頭に入ってこない」などなど……。
 
 店員への横柄な態度や胸元への視線は論外だが、「声が高くて」は不憫だ。恋愛経験がほぼない分、異性に潔癖なタイプに思える。ある程度の妥協がないと婚活は難しい。しかも、彼女は自分のスペックを棚上げして専業主婦を希望する女性だ。

「求めすぎちゃうんです、お相手の方に。完璧を求めすぎちゃう。お見合いとか交際とかしてても、『あ、違う違う』みたいになっちゃって」(ミナミさん)

 植草代表の「家庭料理も作れるように」というアドバイスを受け、ミナミさんは必死に料理を練習中。ある日、彼女は自宅でピーマンの肉詰めを作っていた。これが、かなりキツかったのだ。ピーマンに詰める肉はドロドロしており、見た目が汚い。こんなヘタクソなピーマンの肉詰めを見たのは久々だ。専業主婦を希望するなら、料理はもっと頑張って然るべき。専業主婦を希望する女性は、料理教室に通ったり家事を万全にしてから臨むものなのに……。それだけじゃない。

――これ、ご両親の分も一緒に作ってるんですか?
ミナミ 「いや、なかなかちょっとそこまでは。生活のリズムが合わないので、結局1人分ですね」

 なんで! 余分に作って、作り置きにして冷蔵庫に入れておけばいいものを。専業主婦になったら、夫の帰りが遅い日があっても「生活リズムが合わないから」とやはり1人分しか作らないのだろうか? この思いやりのなさと融通の利かなさも、彼女が結婚から遠のいた理由な気がする。

 外に仕事に出ずとも、専業主婦にはたくさんの仕事がある。料理、洗濯、掃除、その他名前のない仕事はたくさんだ。それを引き受けようという意識がミナミさんからは窺えない。相手を幸せにしてあげたいのではなく、自分が幸せにしてもらいたいだけに見える。結婚=ゴールではないのだと、おそらく彼女はわかっていない。

ハイスペックな資産家を狙いながら「見下された」と涙

 次にミナミさんが紹介されたのは、駅前にマンションを2棟持つ資産家だった。両親と同居しながらコンビニ経営もする良物件の男性だ。しかし、彼との交際もあえなく中断に。その顛末を彼女は植草代表に泣きながら報告した。ミナミさんはお相手に「見下されている」と感じたそうだ。

「『大卒なのに飲食のホールやってるの?』『接客なの?』とか……。この相談所に向いてないんじゃないかって思ったこともあるし。みんな、すごい人たちばっかりだから。年収も学歴も高い人ばっかりだし、ここに来ちゃいけなかったのかなって(泣)」(ミナミさん)

 嘆くミナミさんだが、苦しみの理由は明白。専業主婦を希望し、“年収と学歴が高い人”を自ら選んでいるからである。「共働きで頑張ります」と言えば、スペックの近い男性を紹介されるはず。あと、彼女自身もホールスタッフに満足していないのだろう。自分の職に誇りがあれば、何を言われても気にしない。コンプレックスが多いのは構わないが、そのわりに努力の跡があまり見えないのは難点。そんな彼女を、植草代表は励ました。

「もうちょっと楽しく生きようか。楽に生きようか。今1人で生きている自分よりも楽になるために結婚するんだよ? じゃなかったら、結婚する必要ないじゃない」(植草)

 えーーーっ! 楽になるための結婚!? 楽に生きるなら、1人でいるほうがよっぽど楽である。他人と関わると、多かれ少なかれ気苦労は生まれる。結婚は幸せにしてもらうだけでなく、相手も幸せにしないと成立しない。“楽になるための結婚”と考えていたら、すぐに離婚してしまいそうだ。

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