『ザ・ノンフィクション』衝撃の婚活回を男性ライターが見たら震えるしかなかった
#ザ・ノンフィクション
1月16日、23日と2週にまたがって『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で放送された「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~」。30代の婚活女性を追ったこの回は、ネットで異常に盛り上がっていた。ツイッターのトレンドワードでは「ザ・ノンフィクション」「ミナミさん」が急上昇し、5ちゃんねるの実況スレッドには1時間で1万5000件近くの書き込みが殺到(大ヒットドラマの最終回と同レベルの数字である)。何がそんなに視聴者を惹きつけたのか? じっくりと振り返ってみる。
「ミナミさん」が専業主婦を希望する理由
主人公は、婚活に励む31歳の女性・ミナミさん(仮名)。中高一貫の私立の女子校に通った彼女は、都内の私立大学法学部を卒業。現在は実家で生活しながら都内の飲食店にホールスタッフとして勤務し、手取りは月に約13万円というスペックである。
結婚相談所「マリーミー」に入会したミナミさんだったが10カ月たっても成果が出ず、マリーミー・植草美幸代表から直接指導を受けるコース(初期費用25万円、月会費3万円、成婚料33万円)にコース変更をした。初日に行われたのは、植草代表との面談だ。
植草 「どんな教育を子どもに受けさせたいとか、そういうのを考えながら婚活しないと相手は定まりません。まったくそれ考えてなかった?」
ミナミ 「なんとなくボヤーッと、曖昧な感じ」
植草 「ボヤーだと一生結婚できない。結婚は友だち探しじゃないから。恋愛はどうでした? (大学)4年間」
ミナミ 「そこで初めて、男友だちというか彼氏というか……。手をつないだりとか、そういうのはありましたけど」
植草 「じゃあ、手をつなぐ止まり?」
ミナミ 「……勢いでキスしたこともありましたけど」
植草 「その先行かない? もしかしたら、それは恋人じゃなくて男友だちかな。じゃあ、ゼロからのスタートだね」
30歳オーバーでこんなことをズバリ言われるのはしんどいと思う。でも、ここまで晒さないときっと結婚につながらないし、晒していたかも疑問だ。「勢いでキス」のくだりが、見栄で盛ったようにも聞こえたのだ。「彼氏がいたことはない」とはっきり言えないプライドの高さが、婚期を逃した要因にも思える。ミナミさんは、結婚より先に恋愛をしたほうがいい気がする。
その後、番組スタッフがミナミさんの自宅にお邪魔すると、部屋には小学生時代から使っているであろう学習机と、年季の入ったぬいぐるみがたくさん。酷だが、傍目から見ると結婚できない理由がわかってしまう。まず、彼女は年相応の生活と身なりを目指したほうがいい。なのに、どうして結婚を急ぐのか?
「きっかけは、3年前に職場で倒れたことがありまして。救急車で運ばれたんですけど、誰とも連絡がつかなくて。とっても衝撃で、すごい取り残されてる感じ。そこで、1人で孤独っていうのを痛感して」(ミナミさん)
ちなみに、ミナミさんは専業主婦を希望している。筆者は「今どき!?」と驚きだったが、結婚相談所では今も少なくないらしい。彼女が専業主婦にこだわる理由は、「自分の両親が共働きで寂しい思いをしたから、自分は家庭を守りたい」という思いからである。だが、これも眉唾に聞こえた。彼女は結婚後の展望をほとんど考えておらず、面談で植草代表にダメ出しされたばかりだ。実家暮らしで両親は高齢、手取りは月13万円。だから、養ってくれる人を探しているように見える。ミナミさんの「働きたくない!」という心情は、次第に明らかになっていく。
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