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音楽ライター小林雅明と渡辺志保による“ヒップホップ”特化番組がスタート

音楽ライター小林雅明と渡辺志保によるヒップホップ特化番組がスタートの画像1

 月刊情報誌――にしてはヒップホップに対しての熱量が偏っている『月刊サイゾー』。音楽専門誌なき今、誌面だからこそ読める質の高い記事はとても貴重だ。そんな同誌が昨年末からスタートさせたポッドキャスト〈サイゾー:Talk About Hip Hop〉。国内では数少ないヒップホップカルチャーに特化した内容の番組だ。

 同番組のメインパーソナリティとして白羽の矢が立ったのは、音楽ライターの小林雅明と渡辺志保の両氏。互いに国内外のヒップホップを中心に多くの名インタビュー・名考察で活躍するライターで、サイゾー本誌にも寄稿する縁深い人物だ。そんな2人による「小林雅明のRap Bandit-R」と「渡辺志保のヒップホップ茶話会」の両番組の初回は、彼らの「音楽ライターとしてのキャリア」が質問攻めにされる内容となっている。なるほど、常に聞き手(インタビュアー)になる職種であるライターの隙を突くような発想は、独自の切り口を掲げるサイゾーらしい。

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渡辺志保のヒップホップ茶話会

 2人を質問攻めにするのは、同誌編集者の佐藤公郎氏。彼はDJ/クラブミュージック専門誌『GROOVE』や、ヒップホップ専門誌『blast』と、惜しまれつつ休刊した音楽雑誌に在籍していたキャリアを持つ。現在は「ニートtokyo」のインタビュアーとしても活躍中だが、場数を踏んできただけであって、互いの受け答えも明確でわかりやすく進行する。

 また、約30分をあっという間に感じさせるのはテンポ感だけでなく、思いがけず差し込まれる“裏方にしかわかり得ない裏話”が頻出するからだ。豊富な経験や過去の裏話を互いが出しあい、予期せぬ展開によって聴く者を飽きさせない。さらに番組ごとの空気も違い、小林氏に対して佐藤氏は敬意を払いながら、芸術家のような感性のルーツを探るようなアプローチに対し、渡辺氏に対しては、明らかに堅物キャラを脱却させるべく笑わせようと必死だ(常に丁寧な言葉で受け答えをする渡辺氏が佐藤氏に対して面倒くさそうな態度を見せるのは新鮮でもある)。

音楽ライター小林雅明と渡辺志保によるヒップホップ特化番組がスタートの画像3
小林雅明のRap Bandit-R

 初回は前後半の2回で配信されており、どちらも音楽の原体験や、ライター以前の人生、印象的な仕事などを聞き出す自己紹介的な内容だが、今後どのような話に発展するのか、筆者も同業者として楽しみなビッグピンピンなポッドキャストだ。

 番組では常時メールフォーム【podcast@cyzo.com】で意見や取り上げてほしいテーマを募っている。早速筆者もメールを送ってみたいと思う。きっと採用してもらえそうだから。

「小林雅明のRap Bandit-R」
https://anchor.fm/rap-bandit-r
https://twitter.com/asaakim

「渡辺志保のヒップホップ茶話会」
https://anchor.fm/hiphop-sawakai
https://twitter.com/shiho_wk

[番組ツイッター]
https://twitter.com/CyzoPodcast

[番組へのご意見・ご感想・リクエスト]
podcast@cyzo.com

[プロフィール]
斎井直史(さいい・なおふみ)
音楽ライター。主な執筆の場はOTOTOYでの『パンチライン・オブ・ザ・マンス』の連載。その傍ら年に数回、他媒体での寄稿を行う。Twitter:@nofm311

斎井直史(ライター)

音楽ライター。主な執筆の場はOTOTOYでの『パンチライン・オブ・ザ・マンス』の連載。その傍ら年に数回、他媒体での寄稿を行う。

Twitter:@nofm311

さいいなおふみ

最終更新:2022/02/01 15:00
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