トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > ロケ地巡りも楽しそうな『ミスなか』

『ミスなか』地方応援ドラマ化? 瀬戸内、鎌倉、大阪…ロケ地巡りが楽しそう

『ミスなか』地方応援ドラマ化? 瀬戸内、鎌倉、大阪…ロケ地巡りが楽しそうの画像
フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より

 地方応援ドラマと化してきた?

 菅田将暉が主演を務める人気フジテレビ系月曜ドラマ『ミステリと言う勿(なか)れ』。1月24日に放送された第3話は、久能整(菅田将暉)が巻き込まれたバスジャック事件の解決編が中心となった。バスジャック犯として整たちを犬堂家の館に連れてきた“犬堂ガロ”(久保田悠来)とオトヤ(阿部亮平)兄弟だったが、実は乗客に紛れていた“熊田翔”(永山瑛太)も仲間であることが判明。さらに翔は自分こそが本物のガロ=犬堂我路であると認め、事件を起こしたのは路線バスに乗ったのを最後に生き埋め事件に巻き込まれて死んでしまった妹・愛珠(白石麻衣)の最期を突き止めるためだったと明かした。

 生き埋め事件の犯人がバスの運転手の煙草森誠(森下能幸)だったことが判明し、目的を果たしたかに見えた我路。整とつかの間の穏やかな会話を交わすシーンの背景となった犬堂家の洋館は、神奈川県鎌倉市にある「鎌倉文学館」だ。旧前田侯爵家の別邸で現在は国の登録有形文化財(建造物)となっており、中には川端康成など鎌倉にゆかりのある作家にまつわる文学資料が展示され、見学もできる。

 また、ドラマ後半で我路たちは、愛珠が生前に書き残したハガキの存在を知る。その保管先となっていたのが「漂流郵便局」だ。漂流郵便局は香川県三豊市の粟島に実在しており、2013年の瀬戸内国際芸術祭で現代美術作家・久保田沙耶が手がけたアートプロジェクトから生まれた施設だ。築50年の郵便局を使ったノスタルジックな雰囲気のこの建物は、届け先の分からない手紙の“預かり先”となっていて、展示された手紙を来館者は自由に見ることができる。

 ドラマの重要なシーンの舞台が各地の名所となっている『ミスなか』。SNSでは「ロケ地、粟島なん? 超地元すぎてびっくり」「今年の瀬戸芸、粟島に大量の人がくるぞ」「漂流郵便局、実際に行ってみたくなった」など、視聴者の興味をそそっていた。特に漂流郵便局が生まれるきっかけとなった瀬戸内国際芸術祭は今年4月から第5回目が開催される予定で、またとない宣伝になっただろう。

 さらに第3話のラストシーンでは、整が「印象派展」を見るために大阪へ行くことが示唆されていた。原作では広島のはずが、なぜ大阪に変更されたのかは不明だが、この先のエピソードで整は大阪にも足を運ぶことになりそうだ。ちなみに現在、整がチケットを取った大阪府立美術館で印象派展は開催されていないが、府内のあべのハルカス美術館では印象派を取り上げた美術展が4月まで開催中のよう。ドラマにどっぷり浸かりたい人は、足を運んでみるのもおもしろいかもしれない。

■番組情報
月曜ドラマ『ミステリと言う勿れ』
フジテレビ系毎週月曜21時~
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、尾上松也、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、遠藤憲一 ほか
音楽:Ken Arai
脚本:相沢友子
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵(大映テレビ)
演出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸
主題歌:King Gnu 「カメレオン」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
公式サイト:fujitv.co.jp/mystery

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2022/01/31 19:00
ページ上部へ戻る

配給映画