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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > R-1は「決勝に出ても売れない大会」

R-1は「決勝に出ても売れない大会」ピン芸人は『M-1』や『おもしろ荘』を目指す

 もう中の場合はかなり特殊な売れ方かもしれないが、必ず1組はブレイク芸人を輩出する『おもしろ荘』はよく、ピン芸人が活躍している。またM-1は近頃、ピン芸人にとっても影響力を示す出来事があった。

 前述のヒコロヒーもそうだが、21年のブレイク芸人4位にランクインしたおいでやすこがもそうだろう。もともとはおいでやす小田とこがけんの実力あるピン芸人で小田はR-1決勝の常連、こがもR-1と歌ネタ王の決勝を経験している。この2人が19年からM-1に挑み、2年目の20年には決勝進出、準優勝の好成績を収めおて互い40才を過ぎてまらブレイクを果たした。

 このように、R-1以外の場所から売れていくピン芸人は少なくない。しかしヒコロヒー、おいでやす小田、こがけんがピンのみの活動をもとにして、今の勢いで、ここまで売れることは果たしできたのだろうか。

「実力のあるピン芸人がR-1ではなくM-1をきっかけに売れていくのは複雑ですね。ヒコロヒーさんはブレイク前から、コントが面白いと言われていましたけど、R-1の決勝には1回も行ってないんですよね。我々からすると『ピンでは売れない』と突きつけられている感じがしちゃいます。ピンで売れるにはそ、うとうキャラが濃くないと難しそう……。その中でR-1、は芸歴制限がついてしかも10年。M-1でさえ15年なのに、短すぎます。

 キングオブコントではユニットが解禁されたし、ますますM-1を目指してユニットを組むピン芸人が増えそうです。(某ピン芸人)

 とはいえ、R-1もリニューアルしてまだ1年。数年後には決勝常連組の熾烈な優勝争いや、ラストイヤーを迎える芸人の涙の優勝など、ドラマティックな展開がまっているかもしれない。

『決勝に出ても売れない』大会と捉えるのではなく、新しいピン芸人の新しいネタが見れる年1回のスペシャル番組と捉えて、今後のどのようにR-1が成長していくのか期待したい。

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2022/01/29 20:00
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