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『X年後の関係者たち』バンドブームは“最もコスパの悪いエンタメ”? イカ天の裏側

『X年後の関係者たち』バンドブームは最もコスパの悪いエンタメ? イカ天の裏側の画像1
『X年後の関係者たち~あのムーブメントの舞台裏~』(BS-TBS)

「イカ天」は大槻ケンヂも司会候補だった

 

 
 一大ブームを巻き起こしたベストセラー商品や、社会現象となったプロジェクトの関係者を呼び寄せ、当時を振り返るトークバラエティー『X年後の関係者たち~あのムーブメントの舞台裏~』(BS-TBS)が18日に取り上げたのは「バンドブーム」であった。

 80年代ヒットソングを振り返る番組は今まで多かったが、ピンポイントにバンドブームを掘り下げる特集はほとんど記憶にない。

「バンドブーム」と一口に言っても幅広いが、この番組がフォーカスしたのは“イカ天”こと「三宅裕司のいかすバンド天国」だった。なるほど、BS-TBSだけに。誤解されやすいが、イカ天とは番組名ではなく89年2月にスタートした深夜番組『平成名物TV』(TBS系)のワンコーナーだ。平成元年にいきなり「平成名物」とブチ上げる強気にバブル時代の勢いを感じる。付け加えると、三宅裕司が所属し、サザンオールスターズが看板の芸能事務所・アミューズが制作に携わった番組でもある。

 この番組の司会者は、ニッポン放送でラジオ番組『ヤングパラダイス』のDJを務め、若者の兄貴的存在だった頃の三宅裕司。しかし、違う候補案もあったらしい。今回の番組で明らかになった1番の驚きのエピソードだ。雑誌「宝島」元編集長の関川誠と、「バンドやろうぜ」元編集長の新井浩志が語る。

「『バンドやろうぜ』やってるからイカ天の制作サイドが相談に来て。“『バンドやろうぜ』みたいな番組をやりたい”って来たときに、プロデューサーに『司会は大槻(ケンヂ)さんがいい』って2人で言ったんだけど、『いや、司会は三宅裕司さんに決まってるから』って。それはまあ、しょうがないんだけど」(新井)

 イカ天が終わって32年たったというのに、こんな話が埋もれているとは驚き。相原勇の横にオーケンがいて、2人で司会進行をするなんて夢がある話だ。振り返ると、当時からオーケンはバンドマンとして不思議な存在だった。筋肉少女帯のボーカルとして活動しているものの、地上波では審査員や文化人枠で出演することが多く、少なくともテレビのオーケンは早くからプレイヤー枠より1段上のステージにいた。

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