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松本人志に命運が託された?「あやしい?」仮想通貨CMと芸能人の裏事情

松本人志に命運が託された?「あやしい?」仮想通貨CMと芸能人の裏事情の画像1
松本人志(写真/Getty Imagesより)

 もはや金融商品のひとつとして一般的になってきた仮想通貨。金融フリークは数年来親しんできただろうが、新規ユーザーの耳目を集めるのはやはりテレビCM。今回はこれまで仮想通貨のCMに出演してきた芸能人たちの裏事情を探っていきたい。

  まずは2020年から「コインチェック」のCMに出演中の松田翔太だ。

「auの三太郎が数年来好調である松田が、いまだに不透明なイメージのある仮想通貨のCMに出演したのはそれだけで驚き。また、CM自体の表現も松田をもてあそぶかのような表現で『滑っている』などの声もネット上では聞かれますが、CMクリエイターである山崎隆明は広告業界の超大物。電通出身でキンチョールの大滝秀治の「つまらん」シリーズや、ホットペッパーの『替え歌』シリーズなど、その後の広告界に強い影響をもたらしている人物です。松田とは『ギャツビー』のCMで長らくタッグを組んでいるため、今回も彼らの信頼感に基づいた起用と言えるでしょう」(CMディレクター)

 コインチェックのCMは都内の大きな看板などにも起用され、出稿量も多い模様。億をゆうに超える広告費の回収の目処は立っているのだろうか。

 次に紹介したいのが、2017年から18年にかけて、同じくコインチェックの出演していた出川哲朗だ。当時、ビットコインは年初から一時20倍以上の上げ幅を記録し、多くの“億り人”を輩出したのは知られるところ。いわば“第一次仮想通貨ブーム”の只中であった。そんなときに起用された出川。

「それまでもタレントを起用したCMはあったものの、成海璃子や剛力彩芽など、CMタレントの格としては微妙なタレントの起用が続いており、17年までは出川レベルの知名度のあるタレントは二の足を踏んでいたため、彼が出演したことには当時驚きの声が聞かれました。ただし、18年1月には当のコインチェックが、大規模な仮想通貨流出事故を起こし、CMは即中止。損をしたユーザーからは、出川への訴訟も計画されたという声も聞かれるなど、仮想通貨の暴落は当時“出川ショック”とさえ呼ばれていました」(広告業界関係者)

 この出川ショックから、コインチェックは広告活動を自粛。3年ぶりのタレント起用が松田翔太となったわけだ。

 最後に紹介したいのは、芸能界随一の大物、松本人志の起用について。

 松本を起用したのは、コインチェックと並ぶ国内の仮想通貨大手取引所、ビットフライヤー。松本はビットフライヤーのコーポレートカラーである、青色とオレンジ色の髪色でビットさん&フライヤーさんというキャラクターに扮し、ひとり二役で漫才をおこなっている。

「ここに来て松本の起用には驚きました。2021年には3年ぶりの仮想通貨バブルが起き、取引所も大きな利益を出したことは間違いありませんが、松本の契約料は5000万円はくだらない。そうした中で、企画としてもトリッキーな髪色を変える、という内容を吉本興業に通したのはインセンティブとして仮想通貨を使ったギャラの支払いもあったと言われています」(前出・広告業界関係者)

 莫大な利益を計上し続ける仮想通貨業界は、かつての仮想通貨の流出事件をものともせず大物タレントのキャスティングに乗り出すのがトレンドのようだ。

加藤マサキヨ(CMディレクター)

1988年生まれ。広告、IT業界に精通。週末はアイドル鑑賞で目を労り、サウナで汗を流す。

かとうまさきよ

最終更新:2022/01/21 11:00
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