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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『あちこちオードリー』野呂佳代トークで独壇場!

『あちこちオードリー』野呂佳代、デビュー前の年齢詐称からキス闇堕ちトークで独壇場!

ダイエットをやめて出前を取りまくり、ダンベルで撲殺される役を演じた野呂

このコロナ禍で、野呂は考え方を改めたようだ。多くの芸能人の仕事がなくなる中、野呂と共に『ゴッドタン』に出演中の朝日奈央はテレビに出まくっていた。

「『もっと変わんなきゃダメだな』とすごい気付いて。で、奈央ちゃんって挨拶をすごくいっぱいするじゃないですか。原点に戻って『朝日奈央ちゃんみたいに挨拶しよう』と思ったんですよ、私」(野呂)

 やはり太田プロの先輩である松村邦洋には、「挨拶にスランプなし」という名言がある。野呂の芸能活動はいつしか上向いていった。きっかけは『ゴッドタン』が2016年に行った企画「私の落とし方発表会」だ。このときのコントの演技力が抜群だったため、「劇団ひとりに対応できるんじゃないか」と佐久間宣行プロデューサーの目に留まった彼女。その後、産休中の松丸友紀アナウンサーの代役アシスタントとして野呂は『ゴッドタン』に起用されるようになった。小劇場で積んでいた演技の経験など、すべてが今につながっている。

事実、野呂は昨年放送のドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)にレギュラー出演したし、一昨年は『科捜研の女』(テレビ朝日系)に出演した。さらに、野呂の口から興味深い事実が明かされた。

「演技の仕事は、ほとんど『ゴッドタン』を見てくださった人からのオファーです。『科捜研の女』もそうです」(野呂)

 4年前に『科捜研』に出演した阿佐ヶ谷姉妹・江里子も、きっかけは『ゴッドタン』だったらしい。しかも、1月20日放送の『科捜研』10話に吉住の出演が発表されたばかりである。『ゴッドタン』でハネる→『科捜研』出演という流れは、あながち間違っていない。『科捜研』は20年以上の歴史を持つ長寿ドラマ。名のある俳優はほぼ出尽くしただけに、バラエティタレントの芝居に目を光らせるのは当然だ。

野呂の『科捜研』出演回は筆者も他媒体でレビューを書いた。紛れもなくあれは神回である。ダイエット中断を決意し、ピザやお寿司など太るものばかりを出前で取り始めたため、激昂したトレーナー役のなかやまきんに君にダンベルで撲殺された野呂。いじられることを受け入れたおかげで、彼女の芸能人生は変わった。なんだかんだ仕事は途切れていないし、長く芸能界で生き残っている。

元アイドルの腐り話は爪痕を気にしてかかりすぎるきらいがあり、聞いていてつらくなることが多い。野呂のトークは明らかにそれらとは仕上がりのレベルが異なり、そういう意味で感動だった。『しくじり先生』みたいに無理していい話に持っていかないのもよかった。野呂佳代のリアルドキュメンタリーとも言うべき、今回の『あちこちオードリー』。再認識したが、やっぱり彼女はしゃべりが上手。好感度が上がった。
(文=寺西ジャジューカ)

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/01/20 11:31
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