トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > テレ東『バス旅対決』乱立で大混乱⁉︎

テレ東の『バス旅対決』シリーズ乱立で視聴者大混乱…生き残るのはどれ?

テレ東の『バス旅対決』シリーズ乱立で視聴者大混乱…生き残るのはどれ?の画像1
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』(テレビ東京系)

 太川陽介と蛭子能収の“おじさんコンビ”が奇跡のヒットを生んだテレ東の「バス旅」が、生産過剰状態に陥っている。

 太川&蛭子コンビは解散したものの、羽田圭介と田中要次が後を継いだ『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』(テレビ東京系、以下全て同)をはじめ、太川vs村井美樹の『バスvs鉄道 乗り継ぎ対決旅』、太川vs河合郁人(A.B.C-Z)の『ローカル路線バスの旅 陣取り合戦』、太川vs松本利夫(EXILE)の『ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 鬼ごっこ』、太川vs高島礼子の『BINGO対決旅』など、さまざまなバリエーションが登場。視聴者は混乱するばかりだが、どの対決旅シリーズが生き残るのか。

 太川と蛭子のバス旅がスタートしたのは2007年のこと。当初はあくまでも単発企画で、シリーズ化する予定などまったくなかったという。当時の事情を知るベテランのテレビマンはいう。

「そもそもの番組のプランは、“台本のない旅番組をやりたい”というものでした。ただ、第1弾は途中で観光を楽しんだり、バスでつながらない所はタクシーに乗ったりと、今のようにガチンコではなかったんです。この回の反響が非常に大きかったため、すぐに第2弾が放送され、これが15%以上の視聴率を獲得してシリーズ化されました。

 実は第2弾で東京から京都に向かう際、途中でルートがつながらない部分があり、ロケバスを使うどうか話し合ったんです。すると出演者から『ズルはやめよう』という意見が出て、『そうだよね』ということになり、それ以降は完全にガチになりました」(ベテランのテレビマン)

 やはり長続きするためには、小賢しいズルなどやめるべきということか。ただ、類似企画が次々と誕生したことで、視聴率は低下傾向だという。

「太川&蛭子コンビの時は、視聴率も2ケタを堅く叩き出していましたが、羽田&田中コンビが2ケタに届いたことはなく、他のバス旅企画も似たようなもの。最近は月1ペースでなんらかのバス旅対決が放送されていますが、数字は頭打ちです。

 旅をひとつひとつ検証すると、『鬼ごっこ』はルールが難解。改変が行われましたが、他の対決と比べると、わかりにくいという印象は拭えません。『陣取り』は、ルールはシンプルですが、河合郁人が超売れっ子なので、スケジュール調整が大変そう。『バスvs鉄道』は両チームとも歩く距離が長過ぎて、延々と罰ゲームを見ているようです。還暦を越えた太川にはキツいでしょう。その点、『BINGO』は観光地を巡るため、バスを使える場面が多く、映像的にも見栄えがするので、有力な生き残り候補です。

 一番ピンチなのは羽田&田中の『バス旅Z』でしょう。そもそも太川&蛭子コンビ解散の理由のひとつは、日本中を回りまくって行くところがなくなったから。『バス旅Z』もコース設定に苦労していて、歩くことが大前提になっています。先日放送された最新回はゴールにたどり着けず、次回も失敗だったらコンビ解散ということですが、そろそろ潮時かなという感じは否めません」(キー局関係者)

 太川に関していえば、体力の限界が先か、視聴率低迷で終わるのが先か……これが一番のガチンコ対決かもしれない。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/01/19 06:00
ページ上部へ戻る

配給映画