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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 名曲「ラブホじゃいや」のMARIN始動

名曲「ラブホじゃいや」から8年、MARIN始動!友人の物語+メンヘラ要素の新作

歌だけに縛られないビジネスの才覚

名曲「ラブホなう」から8年、MARINが再始動!友人の物語+メンヘラ要素の大人な新作の画像2
撮影=細谷 聡

——アルバム『UNCHAINED』リリース後には、Juice Bar Rocket(以下、Rocket)もオープンしています。ジュース・バーをやろうと思ったきっかけは?

MARIN ノリだったんですよね、最初は。何かやってみたいと思っていたときに、「こんな物件が空いてるよ」って教えてもらったことがきっかけで。ジュースというアイデアを持ってきたのはVIKNくんなんです。その頃、彼がBUDDHA BRANDの撮影でNYに行っていて、帰国するなり「ジュース屋やる!」と。ちょうどお店の工事中で、漠然と「カフェを開こう」と言っていた時期だったんですけど、勢いに任せてジュース・バーとして開業することになりました。当時、ニューヨークでもジュース・バーが流行っていたんですよね。

Juice Bar Rocket 北千住

——確かに、ラッパーのジェイダキスとスタイルズ・Pも、地元のブロンクスでジュース店を経営していますもんね。

MARIN でも、実際にやってみたら、そんなに甘くない。最初の3カ月くらいはお友達がご祝儀的にたくさん来てくれたんですけど、それからは全然人も来なくなって。飲食店あるあるなんですけど、初めて来てくれたお客さんをキャッチできないと、2回目の来店につながらないんですよね。開店したメンバーはみんな素人だし、お客さんをつかまえられないままの状態が続いてしまって。それで、お店でイベントを始めるようにしたんです。

Juices for Life With Styles P & Jadakiss

——イベントをスタートしてからは何か変化はありました?

MARIN 変わりましたね。Rocketを目的に来てくれる人が増えた。オープン当時は学芸大学に店舗があったんですけど、歩いているお客さんがポッと来てくれるような店構えじゃなかったんです。螺旋階段で2階に上がらなきゃいけなくて、勇者しか来ないってくらい入りにくい場所だったので(笑)。だから、こちらから目的を提示して、お客さんに来るきっかけや知るきっかけを作っていきました。

——18年に店舗は学芸大学から北千住に移転しますが、北千住はMARINさんの地元でもあるそうですが、なぜ移転の運びに?

MARIN まず、学芸大学の物件は家賃が高かった。プラス維持費もあるし、ひたすらお金を捨てているような気分になっちゃって。しかも物件にはオーナーのような方がいて、経営は私たちでやっていたけど、どんなに実績を積んでも、(お店は)自分たちのものにならない、っていう実情もすごく悔しくて。移転した北千住のお店は、もともと私のお父さんが家具屋をやっていた場所なんですが、大手企業のやり方に個人経営店はついていけず、空いている状態だったんです。そこで私のお母さんが学大のお店に来ては「ウチ(北千住)でやんなさいよ」って言ってくれていたんです。

——身近なところから打診があったんですね。

MARIN 「ママがなんとかするから」と(笑)。そういうやりとりが何回かあり、自分たちの事業にしようと思って移転を決めました。

——その時のモチベーションは?

MARIN 実はお店自体を辞めようかとも考えていたんです。北千住に戻ってくるタイミングで別のことをやろうと思っていて。

——それも飲食関係の仕事ですか?

MARIN ジュース・バーの店舗の隣が母親の美容室なんですね。私のお姉ちゃんも美容師で、おばあちゃんも美容師。だから、いつかは私も美容系の仕事をここでやりたいなと思っていた。実際に、まつげエクステのお店をやろうと思って、3年間、通信で学校に通い国家試験を受けて、2021年の初めに美容師免許を取得しました。

——すごい行動力! 実際にはパートナーのVIKNさんと一緒に店舗経営を継続しています。Rocketでは、今もイベントを精力的に開催していて、DJ MUROやSCARS、漢a.k.a. GAMIといった豪華なアーティストも出演していますよね。一方、昼間はさわやかなジュース・バーそのもの。お店として工夫している点は?

MARIN “夜のイメージ”のお店にしたくなかったんですよね。なので「昼のお店」にする、というのは最初からのテーマだったんです。お店の2階には子どもたちが遊べるようなスペースやリラックスできるソファを置いたり、インテリアも工夫しています。

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