『関ジャム』音楽Pの年間ベスト10「サブスクにない曲は見つけてもらえない」
#音楽 #関ジャム
1月9日の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)にて、恒例企画「売れっ子音楽Pが選ぶ年間ベスト10曲!」が放送された。個人的に年間マイベスト企画は興味の惹かれない特集なのだが、音楽業界はとにかくこういうのが好きである。音楽プロデューサーの蔦谷好位置は「2021年は特にめちゃくちゃ名曲が多かった」と振り返ったが、果たして。
Vaundyがやっときた!
最初にマイベスト発表したのは、作詞家のいしわたり淳治だ。いしわたりは歌詞重視、蔦谷は楽曲重視で毎年曲を選んでいることは頭に入れておきたい。それにしても、元はSUPERCARのギタリストだった彼。この番組でもたまにはギターを弾きたくならないのだろうか? 兎にも角にも、今回いしわたりが選んだ5~10位は以下である。
5位:Vaundy「踊り子」
6位:スピッツ「紫の夜を越えて」
7位:あいみょん「愛を知るまでは」
8位:セイレム・イリース「Coke & Mentos」
9位:YUKI「Baby, it’s you」
10位:マハラージャン「セーラ☆ムン太郎」
6位と7位にスピッツとあいみょんが並んでいるのにグッと来る。特に、6位の「紫の夜を越えて」だ。正直、スピッツにしては特に秀でた楽曲という印象は受けなかった。でも、作詞家目線のいしわたりのアンテナに引っかかったのだろう。彼が注目したのは、「なぐさめで崩れるほどのギリギリをくぐり抜けて」という一節だった。
「ご本人もそこまで考えているかわからないんですが、なぐさめられたときのあの申し訳ない感じというか、『こんなこと言わせちゃってるなあ』みたいなときって、感情の中にいろんな色がないですか? 『なんでこっち側から書かなかったんだろう……』って思ったんです」(いしわたり)
スピッツの歌詞はもちろんだが、いしわたりの解説もすごい。当人が確信を得ずに詞を書いたとしても、いしわたりなら都合よく解説してくれそうな気さえする。
そして、5位のVaundyである。やっときた。洋楽の何か(レディオヘッド?)で聴いたことがある気がするし、どこかユニコーンっぽい気もする「踊り子」。この曲はラジオでよくかかったし、ヒットした。今回、1位だったとしてもおかしくない曲である。きっと、蔦谷もVaundyは選出しているだろう。ちなみに、テレビアニメ『王様ランキング』(フジテレビ系)第2クールのオープニングテーマはVaundyの新曲「裸の勇者」だ。
今年のランキングは、いしわたりにしては比較的渋い選出だった気がする。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事