『チコちゃんに叱られる!』“黒柳徹子の声マネで鼻をつまむ”…洗脳の恐怖!
#NHK #チコちゃんに叱られる!
黒柳徹子のものまねをする人は、どうして鼻をつまむのか?
この日最後の質問は、「なんで鼻をつまむと声が変わるの?」であった。「ジミーちゃん大丈夫?」と問われると「大丈夫」とジミー大西が鼻をつまみながら返答する理由であり、我々が山瀬まみのものまねをする際に「やばぜばびでず」と鼻をつまむ理由をチコちゃんは問うているのだ。すると、なんとこの問題でも岡村がチコってしまった。この日2回もチコった、冴え渡る岡村。余談だが、山瀬がレギュラーを務め、桂文枝が司会を勇退する『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)の後任候補として岡村の名前が挙がっていたのは驚きだった。
それはともかく、チコちゃんが発表した正解は「声は口から10cmの所で合成されているから」であった。詳しく教えてくれるのは、日本音響研究所の鈴木創所長だ。鈴木所長曰く、人間の声は口からだけでなく鼻からも出ているらしい。
人間が声を出すときは、肺から送られてくる空気が声帯を振動させて空気の波が発生する。この空気の波は口だけではなく鼻にも届き、それぞれの空洞の中で音が作られるそうだ。そして、この2つの音が約10cmの位置で合わさって、相手が耳にする声になる。ということは、歌手は声帯だけじゃなく鼻のスペックも重要ということか……。事実、声量のある歌手は鼻が大きい人が多い。
“口からの音”と“鼻からの音”を別々にして聴くと、後者の方が高くてチリチリ言うような音だとわかる。鼻のほうが口より空洞が狭い構造が、鼻の音が高くなる理由だ。大きいリコーダーより小さいリコーダーの方が高い音を響かせるのと原理は一緒。鼻をつまむと高い周波数の音がカットされ、低くこもったような音になるのだ。だから、鼻をつまむと声が変わる。
……ん? 「鼻をつまむと声が高くなる」が我々の認識であった。でも、鈴木所長の言説はそれとは逆を主張している。はて、どういうことなのだろう? 番組スタッフらは鈴木所長の前で、鼻をつまみながら黒柳徹子のものまねをし続けた。
スタッフ 「(高い声で)こんにちは、黒柳徹子です」
鈴木所長 「……」
スタッフ 「高くなりますよね?」
鈴木所長 「意識的に高くしているだけですよね。普通の声でやっていただけますか」
スタッフ 「(普通の声で)こんにちは、黒柳徹子です。……あっ、本当だ」
実は、人間の声は鼻をつまむことで低くなる。「鼻をつまめば声は高くなる」は、大いなる誤解だった。
なんだか、別の実験になってきた。我々は洗脳されていたのだ。これは、潜在意識の支配か? そもそも、最初に鼻をつまみながら徹子のものまねしたのは誰なのだろう? 山田邦子か、清水ミチコか? 思うに、徹子ものまねで鼻をつまむのは別の目的があったはずだ。徹子の特徴的な声質(鼻にかかった声)を模倣しようと鼻をつまんでいだだけで、声を高くする目的じゃなかった気がする。ということは、もし徹子本人が鼻をつまんだら一体どんな声になるのだろうか?
今回のこのテーマはバカにできない。ちょっとした恐怖、衝撃の検証結果だった。NHKスペシャル『映像の世紀』のテーマ曲「パリは燃えているか」をBGMに選ぶ演出もバッチリである。
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