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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > マヂラブ野田「うんこネタ」乱発の新春

マヂラブ野田、「うんこネタ」乱発で子どもたちから帰れコールを浴びる殊勲

マヂラブ野田、「うんこネタ」乱発で子どもたちから帰れコールを浴びる殊勲の画像1
『もしも師』(テレビ朝日系)Twitter(@moshimoshi5ch)より

 競技化した笑いが一般化し、『M-1グランプリ』が年末の国民行事になったことで、お正月のネタ番組は激増した。昔から年始には多い類の番組だったが、さすがにこんなに多くはなかった気がする。普段、バラエティの平場でしのぎを削る芸人らがネタを披露する機会はレアでプレミア感があった……はずが、逆に通常営業のバラエティ番組に里心を覚える逆転現象というか。

 そんな正月番組の中でひときわ光っていたのは、1月4日に放送されたバカリズム司会の『もしも師』(テレビ朝日系)だ。「もしもこんな職業があったら……」と芸人たちが新しい職業を提案し、実際にその職業になりきって検証する新感覚シミュレーションバラエティである。

子どもたちからうんこを抜く「うんこ飽きさせ師」

“新しい職業”と言ってもなかなか難しい。例えば、オズワルドは復縁したい人のために復縁ソングを作って代わりに相手へ想いを伝える「復縁ソング師」を、ニッポンの社長はあえてクレームのように褒めることでより多くの人の購買欲を刺激する「褒めクレーム師」を、それぞれ提案している。

 そして、マヂカルラブリーが提案したのは「うんこ飽きさせ師」だった。子どもたちにうんこショーを飽きさせるほど見せ、うんこを必要以上に面白がらないよう意識を変えていく職業のようだ。我が子の“うんこ好きすぎ問題”に頭を悩ませる親御さんのための仕事である。

 子どもたちがどれほどうんこが好きなのか、事前にマヂラブはママたちにヒアリングを行っていた。

母親 「一番下の子が3歳で、絶賛うんこ期なんですね」
野田 「うんこ全盛期」
母親 「こないだ、幼稚園の面接がありまして、『お名前教えてください』と言われて『うんこです』と」
野田 「名乗ってしまった?」

 3歳児を当たり前のように「うんこ全盛期」とカテゴライズしているが、そこに確固たるデータはあるのか? それはともかく、マヂラブは子どもたちを一室に集め、その部屋でうんこ型ラジコン「うんこカー」を走らせた。すると、「キャー!」と絶叫した子どもたちが、いっせいにうんこカーへ群がった。

「うんこに群がってますよ、先生! ハエのごとく」(野田)

 保護者が見守る前でなんてことを言うのか? ともかく、ここからが「うんこ飽きさせ師」の腕の見せどころだ。野田は子どもたちに「大うんこショー」を見せるつもりのよう。「大」と「うんこ」で同義の言葉が被っているのが気になるが、きっとそれもねらいのはずだ。

「うんこで笑ってられるのも、今のうちです」(野田)

 まず最初にマジシャンの格好で登場した野田は、ハットやハンカチから次々にうんこを取り出し、それを手渡していった。すると、我先にとうんこ争奪戦を繰り広げる猪突猛進の子どもたち。「大うんこショー」は大丈夫なのか? これでは、逆にうんこファンになってしまうのでは……。

 続いて野田が仕掛けたのは、「うんこクイズ」。イラストのシャドウになっている部分は何かを当てる問題で、例えば男の子がソフトクリームを食べていると思いきや、シャドウの部分はソフトクリームではなくうんこだったというパターンのクイズだ。木かと思いきやお尻からうんこが出ているだけだったり(尻が葉っぱで幹がうんこ)、うさぎかと思いきやうんこだったり(尻尾がうんこで、耳は頭に刺さっているうんこ)。

 すると、子どもたちの様子に変化が起こった。数人の子がうんこに引き始め、飽きてきているのだ。その顔には「もう、いいかげんにしろ」と書いてある。無理にやめさせるのではなくて、飽きさせるという手段を野田は取ったということ。これには合点が行った。「これが面白いんでしょ?」と押し付けられると、途端に冷めるのは子どもも大人も一緒である。

 さらに、野田が「うんこたろう」なる紙芝居をし始めると、露骨に嫌悪感を示す子どもたちが続出。ここからがラストスパートだ。画面上には「一気にうんこを抜く」という猛々しいテロップが踊ったが、そんな物騒な。「抜く」って、ヤクとかアルコールじゃないんだから。

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