元[Alexandros]庄村聡泰『キングスマン』新作で20年ぶりに“あの人”と再会 きも脚色に大満足
#映画 #ショウムライター
”Григорий Ефимович Распутин”
さて、何と読むでしょう?
一休さんよろしくで(とんちではないが)ポク、ポク、ポク、チーンときたもんで、答えは”Grigorii Efimovich Rasputin”カナ表記に直せば”グリゴーリィ・イフィーマヴィチュ・ラスプーチン”。
そう、みんな大好き(?)ラスプーチンだ。
この稀代の大怪僧にして大絶倫野郎、歴史上に実在した人物の中に於いてもジョジョに出て来そうランキングで言えば筆頭である事について異論はなかろう。本国ロシアではその名を口にする事すら疎んじられ、真偽の程はいざ知らずであるが「ラスプーチン」姓の国民全員が「プーチン」に改名したという逸話があるとの事。事実だとしたら恐ろしいお話である。
筆者が初めて当人物に触れたのは歴史上の人物(フィクション含む)をそれこそハリウッドザコシショウばりに誇張しまくったでお馴染みのトンデモ格ゲー”ワールドヒーローズ”の1キャラクターとしてである。こちらのラスプーチンが特に凄まじく、幼き庄村聡泰はその名を記憶する為にシナプスの一部を無駄に消費せざるを得なかった。そのくらい強烈だったのだ(究極奥義「秘密の花園」で検索だけど閲覧注意)。
まさかの事態である。それから大体20年後に観る事となる『キングスマン:ファースト・エージェント』で描かれたラスプーチンが何とあながちゲームの印象で間違いはなかったのだ。コサックダンスするわ回るわ、極め付きは主演のレイフ・ファインズの足をべろべろと舐め回すシーン。誰得だこれはと。うん、俺得です(誤解を与えかねない文章)。
さて、そんなキングスマン、1は私的ベストのサミュエル・L・ジャクソン映画であり(グロ大嫌いだけどテロリストと言う相反しまくり設定のヴィラン。燕尾服にヤンキースのキャップを合わせるカッコ良さは一生忘れません)、2はジュリアン・ムーアとエルトン・ジョンの怪演が主演を食う勢いの大悪ノリ映画であり(何ならコリン・ファースも大分悪ノリだった)、第3弾にしてエピソード0でもある当作は一昨年から映画館で予告編が流れまくっており、そこでは先述のラスプーチンがぐるぐる回ってたりブラック・サバスの「War Pigs」のアレンジ版が使われてたりでもう俺の好きしかねえシリーズなのである。
当初より1年以上の延期を経ての公開となった本作は、第一次世界大戦を大胆に脚色したストーリーやざっくり分ければ”ラスプーチン”、”戦争”、”羊飼い”の3部構成のテンポの良い配置など、ここへ来て新たな作風でもってキングスマンの世界を示してくれる力作であった。
ある意味『キック・アス』から地続きであった様なトンデモガジェットや下ネタやグロの要素は大分抑えられてはいたものの非情なやり方での途中退場や動物の扱い方などそれを補って余りある点が幾つもあり、何なら上述の俗要素はラスプーチンに全振りしてるので、俺は大満足でした。
そして”第一次”を扱ったと言う事は……?
内容に触れる訳には行かないがこの映画には(も)ポストクレジットが存在する。
どうやらマシュー・ヴォーン、エピソード0の続きを作るつもりでもあるし2に当たる「ゴールデン・サークル」の続きも作るつもりであるらしい。
なのであれば、レイフ・ファインズは今年60歳。コリン・ファースは今年62歳。
頼む、早く作ってくれ。
そして欲を言えば1作目直後に発言した”続編の舞台は日本!“を作ってくれ。わしゃ「キングスマン:ショーグンズ・ニンジャ」が観たいのだ(妄想)。
あと「キングスマン:ラスプーチン・イズ・バック」も待ってます(妄想)。
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