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ノンスタ井上結婚にたむけん再婚…今年の元旦スクープがトバシでも地味だったわけ

ノンスタイル・井上裕介

 毎年正月に業界内の話題を集めるのが、朝刊スポーツ紙による“元旦スクープ”だ。

 ほとんどのメジャースポーツがオフシーズンとなる中、1月1日に発行されるスポーツ紙では各紙とも、独自性のある芸能スクープ記事を1面などで大きく掲載するのが恒例となっている。
 
 そうした中、今年も「深田恭子が年内にも結婚へ」と不動産会社シーラホールディングスの杉本宏之会長との交際が伝えられている女優・深田恭子の年内結婚を報じた「日刊スポーツ」をはじめ、お笑い芸人・たむらけんじやお笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣の再婚、NONSTYLEの井上裕介、ニューヨークの屋敷裕政、鬼越トマホークの坂井良多、ミキの亜生らお笑い芸人の結婚などを各紙が報じたが……芸能事務所のマネジャーは首を傾げる。

「深田さんに関しては適応障害治療で芸能活動を一時休止していた昨年6月に、お相手の杉本氏が名指しこそしなかったものの、交際を認めた時点で結婚は近いと目されていた。今さら“年内結婚へ”と報じられても、意外性はないですよね」

 またほかのニュース記事についても、民放テレビ局の情報番組スタッフがこう語る。

「元旦スクープというと今年は、サンケイスポーツが北京五輪での活躍も期待されているフィギュアスケートの銀メダリストの宇野昌磨選手と、16の年世界ジュニア選手権女王の本田真凜選手との真剣交際を報じて話題になっていました。しかし、芸能面の元旦スクープに関しては各紙とも、ハッキリ言って“タマ”が弱かった。お笑い芸人が題材ならなんとなくおめでたい話だし、多少トバシ気味に書いてもネタにして許してくれるだろうという意図が見えみえですよね。実際、ほぼ全員がSNSや所属事務所を通じてさっそく報道を否定しています。確か昨年もケンドーコバヤシさんの早期の結婚が元旦スクープとして報じられましたが、いまだに独身を貫いていますしね(笑)」

 そのうえで、こう続ける。

「今は芸能人がSNSなどで直接、しかも報道が出たら即座に自身に関する報道を否定することができる時代。昨年もまったくおめでたくない話で、水川あさみさんと戸田恵梨香さんの不仲といった記事に対して、2人が不快感を示しながら否定。芸能ニュースに対する風当たりも強くなっています。元旦スクープはこれまで毎年恒例の行事となってきましたが、タレントに関してはそうも行かなくなってきた。来年以降もこうしたスポーツ紙の、弱腰な報道傾向は続きそうですよね。どことなく地盤沈下が続いている新聞業界や芸能界の元気のなさが、元旦スクープにも表れた格好ですね。というよりももはやここまで来ると、無理をして元旦スクープを作る必要はない気もします」

 今年はその不作ぶりに業界内からも厳しい声が飛んでいるが、果たして来年も朝刊スポーツ紙による元旦スクープに、お目にかかれるのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2022/01/06 06:00
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