トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『RIZIN』八百長騒動もフジは降りられない?

『RIZIN』八百長騒動でもフジは降りられない? キー局大みそか特番の“その後”

『RIZIN』八百長騒動でもフジは降りられない? キー局大みそか特番のその後の画像1
フジテレビ『RIZIN』公式Twitter(@rizin_PR)より

 2021年大みそかの特別番組の視聴率が出揃った。過去最低視聴率を叩き出した『第72回NHK紅白歌合戦』と、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ(以下、笑ってはいけないシリーズ)』を放送できなかった日本テレビが、大幅なマイナスとなってしまった。

「日テレは『笑って年越したい! 笑う大晦日』を吉本興業の全面協力で放送しましたが、目新しさゼロのグダグダな内容で視聴率を逃しました。関東地区の平均世帯視聴率は第1部が7.2%、第2部が5.6%(ビデオリサーチ調べ)となり、大惨敗。営業担当は新年早々スポンサーに謝罪周りをする予定のようです。幹部の間では『笑ってはいけないシリーズ』でないと大みそかに勝負できないと意見がまとまり、吉本とは今年の大みそかの放送に向けた調整に早くも入っているようです。問題視される“ケツバット”などの暴力シーンをどう他の罰ゲームに置き換えるかが課題となっています」(民放関係者)

『紅白』は、第2部の関東地区の平均世帯視聴率が34.3%で、歴代最低となった。

「この結果を受けて、NHKの前田晃伸会長が年明け早々に幹部会を開く予定のようです。前田会長は今回の紅白で、“視聴率を気にせずに新しいことをどんどんやれ”と号令を出していたようですが、ここまで数字が落ちると話は変わってくる。『紅白』はこれで打ち切りになる可能性さえあるようです」(民放関係者)

 そんな中で、フジテレビ系の格闘技イベント『RIZIN33』に関しては、さらに厳しい意見が出ている。数字だけ見れば、第3部の世帯視聴率が7.4%と前回より0.1ポイント微増しているが──。

「日テレと『紅白』が大コケしたにも関わらず、視聴率が微増に終わった『RIZIN』を続ける意味があるのかと、社内から問題提起する声が出ているようです。かつて、『PRIDE』などで一世を風靡した頃は格闘技ファン以外も巻き込んで大きな話題を作っていたフジですが、現在の『RIZIN』では出場選手に目玉がない。今回は、那須川天心や三浦知良の次男・三浦孝太に出場してもらったものの、いまいち話題になりませんでした。広告を出すスポンサーとしても、ただの格闘技イベントでは大みそかのフジテレビに出稿する意味がない。これなら、朝倉兄弟のYouTube動画に広告を出したほうが効果的ですからね」(民放関係)

 しかも、久保優太とシバターの一戦では、八百長疑惑まで噴出している。

「フジが資金を入れるなどして積極的に選手の開拓をしなかったこともあり、出場選手の質が年々落ちています。“炎上系”YouTuberのシバターまで起用して、結果、こんなやりたい放題されてしまっている。『RIZIN』の人気や信用にも関わってくる問題でしょう」(民放関係)

 しかし、フジテレビにはどうしても『RIZIN』を続けざるを得ない事情があるという。

「フジは大みそかに新規の番組を制作して視聴率を取るということがもう予算的に難しい状態なんです。それよりも『RIZIN』の放映権を買って中継した方が経済的ですし、何より人員を割かなくて済む。こういった現状に、かつて『PRIDE』などで芸術的な煽りVTRを制作し、ダラダラしがちな格闘技の生中継を飽きさせないよう演出に趣向を凝らしていたスタッフは、皆やる気をなくしているようです。それでも、懐事情が厳しいフジは『RIZIN』に頼るしかない状態なんです」(民放関係者)

 今年の大みそかはテレビをまったく観なかった──なんて人も、決して少なくないのだろう。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2022/01/04 18:00
ページ上部へ戻る

配給映画