Jリーグが本腰!? 都民待望の「23区内のJ1チーム」が誕生する日
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Jリーグが発表したリポートに、首都・東京のサッカーファンがざわついている。
Jリーグが今季を総括した「PUBリポート」内で、東京23区内にスタジアムを建設する構想を本格化することを明記。ついに、都心部を本拠地とするチームが誕生するかもしれないのだ。
来季で30周年を迎えるJリーグ。J1には18チーム、J2には22チームもありながら、不思議なことに東京23区内のチームはひとつもない。J1にはFC東京、J2には東京ヴェルディ、FC町田ゼルビアがいるが、本拠地や練習場はいずれも多摩地区。23区内には合計1000万人近くの人口がいるのに、“おらが街のチーム”が存在しないのだ。
しかし、先日発表されたリポートでは、23区内のスタジアム建設に言及。今年1月に推進準備室を設置し、実現に向けた検討を進めていくという。
「Jリーグはかねてより中長期的な視点での成長や、より魅力的なリーグ作りに向けた取り組みを行っており、その中で出てきたアイデアが23区スタジアムの建設です。J1、J2、J3まで目を向ければ、ほぼすべての都道府県にチームがある状況なのに、最大の人口密集地にスタジアムがないのはリーグの発展にとって大問題。そのため、どのチームでも使えるようなセントラルスタジアムを作ろうというプランが持ち上がったのです」(週刊誌運動部記者)
千葉、神奈川、大阪、静岡など、同県に2つのJ1チームが存在した例がいくつもあるのに、23区内に1つもJリーグのチームがないのは、いかにもいびつだ。Jリーグのプランはセントラルスタジアム建設だが、独立チームが誕生する気配がない、わけではない。
「渋谷のNHK放送センターの横にサッカーやホッケー用のグラウンドや陸上競技場があって、ここを数万人収容のスタジアムにする計画があり、FC東京、ヴェルディ、ゼルビアはいずれも移転したがっている。FC東京はミクシィ、ヴェルディはスポーツ用品大手のゼビオ、ゼルビアはサイバーエージェントが経営権を持っており、ミクシィとサイバーエージェントは本社が渋谷。虎視眈々と移転のチャンスを狙っています。
すでに23区内を本拠地とするチームもあります。今季、関東サッカーリーグ1部で優勝したクリアソン新宿が、来季からJFLに昇格。J1まではまだまだ遠い道のりですが、実績のある選手を集めていて、入れ替え戦も圧倒的な強さで勝って昇格しており、移転を狙う3チームよりも先に都心部のファンを獲得しそうな勢いです」(スポーツライター)
渋谷にスタジアムができればアクセスは申し分なく、ライト層まで呼び込めるのは目に見えている。ただ、“渋谷計画”は何年も前にプランが持ち上がりながら、一向に進んでいないものだ。他に候補地はないのか? 都市計画に詳しいジャーナリストはいう。
「無難なのは湾岸地区でしょう。開発は一通り終わりましたが、スタジアムを作るぐらいのスペースはありますし、五輪会場整備で道路状況もよくなったので、臨時バスを出せば観客をさばけそう。騒音もOKなので他の用途にも使えます。
既存施設を使うなら、駒沢公園や西が丘サッカー場が浮かびます。ただ、土台となる施設があるので費用は抑えられるメリットはあるものの、数万人単位の観客を捌くのは少々難しい立地。また、騒音問題も持ち上がりそうです。タイミングさえあえば、『としまえん』の跡地を利用する手もありましたが、用途は決まってしまいました。
そうなると、残りは築地市場跡です。市場移転後は五輪の輸送基地などに使われたものの、今後については不透明。遊ばせておくのはもったいない超一等地だけに、期待は高まります。ただ、銀座から歩ける場所にスタジアムができればブランド力はダントツなので、どのチームが使うかで大モメするでしょうね。一時は、東京ドームが老朽化した巨人が狙っているなんて話もありました。それが実現すれば、今度は“東京ドーム跡地”が空くわけですが、そこまでいくと軽く10年単位の話しになる」(ジャーナリスト)
結局は当分、何も動かない可能性が高そう。都民が本腰を入れて応援するチームは、やっぱり夢のまた夢かも?
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