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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『志村けんとドリフの大爆笑物語』の批評性

現代のお笑い番組への批評を含んだ『志村けんとドリフの大爆笑物語』

いまもドリフは解散していない

 すこし大げさな話になってしまったが、いかりや長介さん、志村けんさんが他界した今でも、ドリフターズは解散していない。これは加藤さん、高木ブーさん、仲本工事さんが今もなおドリフターズを愛し、恩を感じ、いかりやさんの「ドリフターズは解散しない」という言葉を忠実に守っているからだと思う。昨今の芸人やYouTuberは何かとすぐに解散や活動休止をし、そのまま表舞台から消える者も多い。

 己が組んだチームをもっと信頼し、もっと努力し、もっと愛してほしい。先日M-1グランプリで優勝した錦鯉のように、続けていれば何かのきっかけでいずれ華が開くことがある。才能は持って生まれるものだけではなく、地道に続けること、つまり継続こそ才能なのだ。

 ちなみに余談だが、いかりやさんが志村さんに『8時だよ!全員集合』(TBS系)が終わると報告するシーンで「お隣に抜かれちゃったしなぁ」という『俺たちひょうきん族』(フジテレビ)を意識したセリフが出てくる。

 当時、自分の同級生たちがどんどんひょうきん族の話をするようになり、たった独り、全員集合を見ていた僕は全く話についていくことが出来なくなっていった事を思い出した。少し胸の奥がチクっとした瞬間だった。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2022/02/04 17:14
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