『レコ大』Da-iCEが大賞!“ソニーのため”からエイベックスとの蜜月に回帰?
#TBS #レコード大賞
毎年恒例の『第63回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の授賞式が昨年12月30日に行われ、Da-iCEの『CITRUS』がレコード大賞を受賞した。
本命不在と言われていた今年のレコード大賞。最終的に大賞を獲得したのは、ほぼノーマークのDa-iCEだった。
「YOASOBI、優里、Adoといったところがノミネートされていなかったこともあり、今年のレコ大ではわかりやすいヒット曲が対象候補となっていませんでした。そのなかでも、今年デビュー10周年の乃木坂46や毎年レコ大に出演している氷川きよし、昨年大賞を獲ったLiSA、『勿忘』がヒットしたAwesome City Clubあたりが有力と目されていましたね。もちろんDa-iCEの曲も話題になっていましたが、受賞を予想する声はほとんどなかった」(レコード会社関係者)
Da-iCEの所属事務所はエイベックス・マネジメント。エイベックスといえば、長らくレコ大との蜜月関係が囁かれている。
「かつての浜崎あゆみ、倖田來未など、エイベックスのアーティストがレコ大の常連だった時代があったんですが、ここ5年はずっとソニー・ミュージックのアーティストが大賞を獲っていたんですよね。もはや“ソニーのためのレコ大”などと囁かれていたこともあり、レコ大運営サイドもここで再びエイベックスのアーティストに大賞を受賞させることで、バランスを取ったのかもしれない。極めて政治的な結果だったとも思います」(同)
Da-iCEの『CIRUS』は2020年11月25日に発売。初動売上は約6000枚でオリコン週間シングルチャートでは初登場13位。セールスという側面からいえば、お世辞にも売れたとは言えない。
「過去のレコ大受賞曲の中でもっとも売れていない曲かもしれませんね。でも、Da-iCEは今年結成10周年で、エイベックスもかなり積極的にプロモーションをかけていました。アリーナツアーも成功させて、着実に人気を高めているのは事実です」(同)
一方、最優秀新人賞は4人組ロックバンド・マカロニえんぴつが受賞した。ロックバンドが最優秀新人賞を受賞するのは極めて異例である。
「これまでアイドルグループが最優秀新人賞を受賞することが多かったんですが、ロックバンドが受賞したのは1983年のTHE GOOD-BYEと1988年の男闘呼組というジャニーズの2組と、1990年のたまの3組。ジャニーズの2組はアイドルだし、1990年は、ポップス、ロック、演歌、歌謡曲の4部門に分かれて、4組の最優秀新人賞がいた年であり、これらを例外とすると、マカロニえんぴつはロックバンドとしては事実上初の最優秀新人賞受賞者と言えると思います」(同)
今回のマカロニえんぴつの最優秀新人賞受賞についても、その裏側にさまざまな思惑が見え隠れしているという。
「今年の新人賞ノミネートのメンバーの中では、マカロニえんぴつが圧倒的な結果を残していて、当然の結果と言える。ここでもしも“ロックバンドは受賞しない”という前例に従っていたら、それこそ“ガチではない”ということでいろいろいと言われてしまったでしょう。新人賞くらいは“ガチ”に見せておきたかったということなのかもしれません」(同)
必ずしもヒット曲ばかりが受賞するわけではないレコ大。来年の予想も白熱しそうだ。
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