新庄剛志“ビッグボス”から学ぶ、理想の「令和上司」像 部下とのコミュニケーションも一流?
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「クビにしてもいい」上司の“覚悟”に部下はついてくる
と、ここまで手放しで新庄監督のマネージメントと上司像を褒めてきたが、プロ野球は勝負の世界。いくら良いマネージメントをしていても、結果を残せなければいい上司とはいえない。そのためには、選手たちの奮起が絶対条件だ。
「部下はやはり、覚悟をもって仕事に臨んでいる上司についていきたいもの。ですが、日本は海外に比べると労働者がクビになりにくい環境にある分、上司の危機感も薄い傾向にあります。その点、新庄さんは会見で『契約年数は球団から10年と言われましたけど、1年契約で頑張ります。だからクビになって来年はここにいないかも』と明かし、結果が出なかったらクビにしてもいいという意志を表していました。こういう姿勢はやはり仕事へのコミット力が違ってくるので、選手も『この監督(=上司)のために頑張りたい』という気持ちが起きやすいのではないでしょうか」(同)
斬新に見える“新庄ビッグボス流”マネージメントも、その言動を分析すると実は基本に忠実のようだ。野球ファンも、そうじゃない人も、新庄ビッグボスの一挙手一投足にはどうしたって注目してしまう。これこそが、新庄が魅せたい“上司”としての背中なのかもしれない。
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飯田 剛弘(いいだ・よしひろ)
「ビジネスファイターズ合同会社」代表。マーケティング×グローバルマネジメントの専門家。新規事業の立上げ、デジタル戦略立案や販促支援などに数多く携わる。外資系製造業で日本、韓国、東南アジア、オセアニア地域のマーケティング責任者として、人材育成や多様性のあるチーム作りにも力を入れてきた経験を活かし、官公庁、企業、団体での講演や研修、コンサルティングを行う。メディア掲載多数。著書には 『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)など5冊ある。
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