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「ペヤング」は今年もヤバすぎた──2021年の大ヒット(?)商品を振り返る

大盛の主役は「GIGAMAX」から「ペタマックス」へ──

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2020年発売の「ペタマックス」

 2020年11月に、それまで大盛界の王として君臨していた「GIGAMAX」(麺量約4倍、2000kcal超え)をあざ笑うかのように登場した「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」。麺量7倍超、4000kcal超え、定価税別980円というカップ麺離れした商品です。

 化粧箱に入れられた姿はさながら贈答品のようであり、だからといって本当に贈答用に使ってしまうと相手から連絡が途絶えてしまうことは必至。誰に向けた商品なのかよくわからないので、おそらく続編はないだろうと高を括っていました。

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「ペタマックス 醤油ラーメン」(左)と「ペタマックス 辛味噌ラーメン」(右)

 しかし出ちゃうんですね。しかも焼そばではなく、予想の斜め上を行く「ラーメン」。6月、「超超超超超超大盛 ペタマックス 醤油ラーメン」「超超超超超超大盛 ペタマックス 辛味噌ラーメン」の2品が同時発売されました。

 どちらも麺量は第1弾と同じく通常ペヤングの7.3倍で、カロリーも4000kcal前後ですが、スープがあるので食塩相当量は約2倍。「辛味噌ラーメン」はなんと驚異の食塩相当量50g超えです。成人男性の摂取目安の約1週間分に相当。

 スープがあるので焼そば以上に麺が伸びやすく、時限装置までつけられている状態です。

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「ペタマックス幸楽苑」(左)と「ペタマックス たぬきそば風」(右)

 ペタマックスは攻勢の手を緩めず、11月に「幸楽苑」とコラボした「幸楽苑ペタマックス 味噌野菜うどん」を、12月には 「ペタマックス たぬきそば風」を登場させて年末年始の和風カップ麺戦線に殴り込みました。「どん兵衛」や「緑のたぬき」を食べてまったりと年末年始を過ごそうとしている人が、こんな殺伐とした商品を買うとは思えないのですが。

 ペヤングと飲食店のコラボ商品は筆者の知る限りでは記憶がなく、「幸楽苑」とコラボだけでも十分貴重。なのに、「ペタマックス」という属性までつけられています。しかも、なぜか普通サイズの焼そばとの2品同時発売。インパクトが強すぎて表情が固まるレベルです。

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持ち手が付いていたりお湯の量が法外だったりツッコミどころ満載

「たぬきそば風」は、「ペタマックス」シリーズらしく量で攻めてきているのに、そば粉を使わない「そば風」の麺を使うという離れ業です。天ぷらは5枚も入っており、見た目のインパクトもものすごかったです。ちなみに、そば粉を使わない麺は、「なんちゃって蕎麦風」として普通サイズの商品が3月と8月に発売されてきました。

 2021年は「ペタマックス」が4商品も出たのに対し、かつて王として君臨した「GIGAMAX」シリーズからはひとつも発売がありませんでした。今年後半におとなしくなった「獄激辛ペヤング」もそうですが、こうも動きがないと逆に不穏な空気を感じてしまうのは気のせいでしょうか。

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