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「飲みニケーション」の“元祖”?「やぐら茶屋」の懐かしCMに見る「Let’s 飲みにケーション」30年史

新時代の「飲みニケーション」は組織に縛られない?

 今後、「飲みニケーション」という文化は消滅してしまうのだろうか。

「確かに、会社主催の大人数飲み会という意味での『飲みニケーション』が支持される時代は終わったかも知れません。ただ、『飲みニケーション』自体は形を変えて続いていくのだと思います。終身雇用が当たり前の時代から、転職が当然の“個の時代”に合った飲み方というのでしょうか。組織に縛られるのではなく、自分を社会にPRする手段として、異業種交流会や、職場を超えた形の『飲みニケーション』が発展する可能性はありそうです」(同)

 そうしたニーズに応えるべく、店舗側は試行錯誤を繰り返している。

「家飲みやオンライン飲み会では味わえない、非日常を体験できる場所としての役割こそ、居酒屋が進むべき方向と考えています。その店舗が醸し出す匂い、音、温度であったり、メニューを持ってきたスタッフがかける言葉だったり。あとは、飲食の提供にとどまらず、体験型アミューズメント施設のような存在になる方向性もあると思います。『こういうお店があるから行かない?』と誘いたくなるような居酒屋、お客様の特別な思い出に残るような『飲みニケーション』を我々は目指していきます」(同)

 日本の居酒屋文化の発展と職場内コミュニケーションに一役買っていた「飲みニケーション」。時代とともに、その定義と形も変わっていくようだ。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/12/29 19:00
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