トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 庄村聡泰「沈丁花」を全曲レビューする

元[Alexandros]庄村聡泰、DISH//祝紅白出場 全曲高密度のEP「沈丁花」を全曲レビューする

元[Alexandros]庄村聡泰、DISH//祝紅白出場 全曲高密度のEP、「沈丁花」を全曲レビューするの画像1
DISH// 公式サイトより

 前回『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』について書かせて頂いたので、此度はそちらに関連する題材として本作の日本語版主題歌となったDISH//の「Shout it out」について。収録は直近のシングルでもある「沈丁花」のカップリングとして、である。

 タイムリーな話題としては初の紅白歌合戦出場(曲目は「猫」とのこと)や去る12月25日には大阪城ホールにて、同門である超特急(DISH//も超特急も元々はEBiDAN出身)との2マンライブも行われ、Vo/Gtでありバンドのリーダーである北村匠海は俳優としても活躍目覚ましくその経歴まで並べ出すと即刻文字数オーバーとなるので割愛するが、今年は『東京卍リベンジャーズ』の主演、タケミチとしての演技が最も知られる所だろうか。

と、まあ基本情報はこのくらいにしておいて先ずは紅白初出場、本当におめでとうございます。「THE FIRST TAKE」初の1億回再生突破となった「猫」のパフォーマンス、楽しみにされている方もさぞかし多い事でしょう。

……の前に「Shout it out」つうか「沈丁花」、コレは丸々聴いときましょう何だこのおかしなepは到底同じバンドの音源とは思えんぞ。

 所以は単純に各曲ともに色々な作者が関わっているからっつうのは大いに分かる。だがしかしこの散らかりっぷりはあまりにもやり過ぎではなかろうか?めちゃくちゃ面白いぞコレは。

 大別すれば近いbpm、並びにリズム(三連符とかシャッフルとか)で制作されており、更に歌詞で描かれている前向きな感情もある種共通していながらもマーチングやブラスアレンジで土臭く味付けされた「沈丁花」と物憂げなピアノとクラップやコーラスで清涼感たっぷりに構築されている「ありのまんまが愛しい君へ」の2曲は実に、多くの共通項を持ちながらもやり方によってここまで幅を広げられるんだと言うアレンジの妙(勿論それだけではないが)に唸らされる曲順であったし、続く「Shout it out」はギターと鍵盤(ストリングスも)のユニゾンによる雄大なリフと箇所箇所でリズム、並びに言葉数のメリハリを効かせた堂々たるスタジアムロックだ。

 衝撃的なのはとにかくサビのラスト”え、DISH//がシャウト……!?”のインパクトに尽きる。因みにMVで切り取られた映画のシーンだけ観るとさぞかしコワイ映画に思えるだろうがご安心召されい、全然コワイ映画じゃございませんので。しかし改めて観る実写カーネイジは、本当にカッコ良かったなあ早くグチャドロホラーでリブートされないかなあ(前記事参照)。

12
ページ上部へ戻る

配給映画