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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 岸田総理「こんなに嫌われていたのか」

「こんなに嫌われていたのか」岸田総理、菅と安倍からキレられる?

北新地ビル火災、犯人の生い立ち

 さて、大阪・北新地の心療内科「西梅田こころとからだのクリニック」に火を放ち、25人を死亡させ、自らも重傷を負った谷本盛雄(61)は、なぜ犯行に及んだのか。

 報じられているところによれば、谷本の回復は難しいとのこと。

 文春は、谷本の子どもの頃から、板金工として働き、結婚、離婚、その後、長男の頭を出刃包丁で切り付けて懲役4年の刑を受けたことを取材し、誰かを道連れにして死にたいと考えていたと報じている。

 板金工場を経営していた父親は裕福だったという。子どもの頃から家業を手伝っていて、高校を卒業後、板金工として腕を磨いたという。

 20代前半にケガで入院した病院の看護師と大恋愛の末に結婚。2人の子供を授かっている。

 だが父親の死後、兄との間で相続を巡って争いになり、疎遠になる。また妻とも喧嘩が絶えず、2008年に離婚している。

 だが妻への未練があり、復縁したかったが断られ、仕事も休みがちになり、酒と競馬に溺れるようになっていったそうだ。

 そこで、妻や子どもたちを道連れにして死のうと思い、長男を切りつけるという事件を起こす。

 出所後、大阪市内の賃貸アパートに暮らし始め、2019年ごろから西澤医師のやっている心療内科に通うようになったという。

 医師や患者たちを道連れに死のうと考えたのだろうか。

 火をつけた後、逃げようとした形跡はないようだ。「むしろ火に飛びこもうとする様子が防犯カメラに映っていた」(新潮)という。

 もしそうだとしたらこれほど身勝手な死に方はない。

 最近、死にたいが一人では死ねないからと、事件を起こすケースが多く見られる。何がそうさせるのだろう。谷本の口からきけないのが残念だ。

 巻き添えになって亡くなった人たちの冥福を祈りたい。

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