
モー娘。主演映画に出演していた謎のUFO男を追ったドキュメンタリ他UFO映画3本
#映画
日本のやばすぎるUFO見た男

日本でもUFOについての映画は作られている。2019年の『虚空門GATE』がそれだ。
これは先に紹介した二本と違って偽ではない、本物のドキュメンタリー。
プロレスのドキュメンタリーなどをつくっていた小路谷秀樹監督はある日見てしまった「月面異星人遺体動画」に驚き、「これは本物か?」とUFO研究家などに会い、意見を求めるがその多くは「偽物」という意見だった。
とはいえUFOの存在が気になる小路谷監督はUFOを見たという人たちに会いに行く。そんな中、庄司哲郎という男に出会う。彼は俳優で漫画の原作者が監督した『BE-BOP-HIGHSCHOOL』やモーニング娘。の初主演映画『モーニング刑事』などに出演した俳優で、画家だという男。
「UFOなんていくらでも呼べるよ」
と豪語する庄司とUFO探しの旅を始めた小路谷。庄司がスマホを空にかざしてシャッターを切ると見たこともない形状の飛行物体がバンバン撮れる!すごい!本物のUFOか?小路谷のカメラには何も映っていなかったが……。
再度、撮影のために庄司と待ち合わせるのだが彼は現れず、なんと薬物所持で逮捕されたという一報が。無罪を主張する庄司だが有罪判決が出、庄司のよからぬウワサが聞こえてくるように。
UFOとそして庄司に魅せられる小路谷は撮影対象をUFOから庄司本人にスイッチ。なぜ彼はUFOの写真をいくらでも撮れるのか、UFOは本当に存在するのか?
後半、庄司のUFOは爪楊枝や針金を使った定番のインチキではないかという疑惑が持ち上がり、トリック撮影をする瞬間をスタッフが捉える。庄司は稚拙な言い逃れを繰り返し、しまいには「宇宙人に操られていたんだ」とか無茶なことを言い出す。
多くの観客は庄司のいい加減な人間性に呆れ返るが、小路谷監督は庄司がインチキかどうか、UFOは存在するかしないのか、というところには着地せず、1か0かといった判断の外にあるものを見つめようとする。庄司は最後に恋人だった女性と結婚する。その女性は周囲に疑いの目で見られる庄司をずっと信じ続けていて、UFOの映像には懐疑的な観客も二人の間にある愛情だけは本物だとわかる。
UFOや宇宙人に魅せられる人の多くは存在するかしないかよりも判断の外にあるものを見ているのかも知れない。でなけりゃ世界中のいろんな人が実際に見たわけでもないUFOについて騒いだり、モキュメンタリーを撮ったりしないよね。ロマンなんですよ。
でも冒頭の男みたいにハイジャックしようとしたり、薬物はダメ、絶対!
あと夜空に浮かぶUFOを見た、っていうのは大抵飛行機の光だからね、ってそういうことを言うなって?
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