ナイツと小沢一敬がランジャタイを解説!多様なファイナリストを生んだワケとは?
#ナイツ
こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第47回目。今回は2021年12月20日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』でスピードワゴン・小沢一敬さんとナイツのお二人がM-1グランプリ2021を振り返り、ランジャタイについて話していた部分です。
M-1グランプリ2021である意味、一番の爪痕を残したランジャタイについて、ナイツ・塙さんは「ランジャタイって難しいですよね」と切り出します。「たぶんお客さんがその見方、楽しみ方がわかんないんだと思うんですよ。そこを決め打ちで見ている人はめちゃくちゃ面白いんです。僕も最初はわかんなかったんですよ。でもある日から『これは国崎くんの独り言だ』って思うようにしたら、死ぬほど面白くなって。伊藤を1回、見なくしたんですよ。国崎くんが1人でやっている芸だと思ったらもう腹が痛くなってきちゃって」と塙さんが発見したランジャタイの楽しみ方を紹介します。
土屋さんもそれに賛同しつつ、「あのネタが終わった後の全員が頭を抱えているところまでがランジャタイのネタみたいなね。面白かったけどね。あの画は。それも含めて最高だったよ」とランジャタイがM-1の審査員や視聴者たちに与えた衝撃を振り返ります。
そんなランジャタイについて、小沢さんはこんな風に評します。
「スピードワゴンがM-1に出ていた2002~3年ごろの出場者が3000人ぐらい。今年は6000組、1万2000人。俺らの頃の何倍もエントリーしている。人口が多い東京で暮らしていて、人が増えれば増えるだけ街に不良の数も増えるじゃん? だから(参加者が増えた)今年のM-1は不良(の漫才師)がいっぱい決勝に上がったんだよ。だから優等生の居場所が少なくなっていったわけ。ランジャタイもモグライダーも不良なんだよ」と話す小沢さん。
大会の規模が大きくなり、参加者が増えたことで従来型・優等生タイプの漫才師だけではなく、そこから逸脱する不良タイプの漫才師の数も増える。そして今年のM-1グランプリでは不良タイプの漫才師であるランジャタイやモグライダーが決勝に残り、爪痕を残すことになったということのようです。
「で、周りに不良が多くなると、決勝に残った3組(オズワルド、錦鯉、インディアンス)は意外とちゃんとしているみたいな。オズワルドもあれは不良なんだけど、頭のいい学校の不良。だけど金属バットみたいな本物の不良はシャバには出てこられないんだよ。(金属バットは)めちゃくちゃ好きで、めちゃくちゃ憧れるけど。早く世に見つかってほしいけど、でも見つかったら捕まるんじゃねえかな?って……」と話す小沢さんに対し、塙さんも「天竺鼠とか金属バットとかはシャバに出られなかったですね」と笑いながら同意していたのでした。
ランジャタイなどの型破りな漫才を「不良」というたとえを使って表現し、M-1という大会の規模の拡大とファイナリストの多様性が増したことを説明した小沢さん。個人的には非常に納得感がある説明でした。大会が終わってもいろんな方面から楽しむことができるM-1グランプリ、やはりすごい大会ですよね。しばらくはM-1を語る芸人さんのラジオから目が(耳が)離せません!
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