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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 岸田首相が“ネタ元”? FLASHの永田町取材力

岸田首相が“ネタ元”? 国交省・統計不正問題、FLASHの永田町取材力

北新地ビル放火は「テロ行為に近い」 犯人の動機は

 さてお次も文春。

 衆院選で当選してきた議員に、在職1日なのに1カ月分の文通費を払う問題は、多くの批判が巻き起こった。

 吉村知事も、早速、「領収書不用。非課税。これが国会の常識。おかしいよ」とツイートした。

 だが、自身が副代表の時、大阪市長選出馬のために衆議院議員を辞めた際、在職1日で1か月分の交通費を満額受け取っていたことが発覚した。

 吉村は「ブーメランが刺さった」と反省の弁を述べ、全額寄付するといった。

 だが文春は、それ以前、市議から衆院選に出馬するときも、2日在籍で満額もらっていたというのである。

 どうやらコスイことをやる癖が、この人にはついているようである。

 大阪市北区の雑居ビル内のクリニックで12月17日、放火事件が発生し、25人(12月22日時点)が死亡した。

 痛ましい事件だが、犯人とされる谷本盛雄容疑者(61)の自宅から見つかった手書きのメモに、「放火殺人」の文字があったといわれる。

 また、36人が死亡した2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件について報じた新聞記事の切り抜きも見つかったようだ。

 週刊誌はどこも間に合わず、サンデー毎日が1ページ突っ込んではいるが、内容は薄い。
雑居ビルは8階建てで、クリニックだけが入居していた4階部分は約90平方メートル(約27坪)で、焼けたのは約25平方メートルだった。

 東京理科大の関澤愛教授(建築・都市防災)はこう指摘する。

「今回の現場は、防火設備の不備もない、どこにでもあるようなごく普通のビルです。短時間で多くの犠牲者が出た非常に痛ましく残念な火災で衝撃的です。
(2019年7月に36人が亡くなった)京都アニメーション放火事件と同様に、部屋に揮発性の高い液体をまかれたら、初期消化もできず一気に危険な状態に陥る。これが放火であれば、あり得ないような放火で、まるでテロ行為に近く、防ぎようがない事件です」

 多くは焼死ではなく一酸化炭素中毒によるそうだ。煙を1、2分吸うだけで命を落とすことになるという。

 谷本も重篤だそうだが、何とか一命をとりとめて、動機を聞き出さなければいけない。

 うる覚えで申し訳ないが、確かNHKかどこかのニュースで、クリニックの院長の父親が息子の安否を心配しながら、最近、嫌がらせのようなことがあったと話していたように記憶している。

 記者は、この話の裏取りをやったのだろうか。このところ、テレビはもちろんのこと、新聞記者も取材力が落ちているような気がするのだが。

 手口を見る限り、患者たちへの恨みではなく、院長との間で深刻な問題を抱えていたように思う。

 亡くなった方々には申し訳ないいい方になるが、犯行の動機を解明しなければ、京アニ、北新地クリニックに続く、第3、第4の放火殺人犯が出てくるのではないか。

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