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『家、ついて行ってイイですか?』に出た芸人は売れる? 錦鯉・渡辺隆の父「M-1決勝行ってくれよ!」

『家、ついて行ってイイですか?』に出た芸人は売れる? 錦鯉・渡辺隆の父「M-1決勝行ってくれよ!」の画像1
『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)

 12月15日放送『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)は、題して「波乱万丈の人生! 我が道ゆく人たちSP」であった。

未婚を後悔する50歳男性、相手女性を勝手に大募集

 大森駅前で番組スタッフが声をかけたのは、50歳の男性であった。丁寧な口調の人だ。スタッフは彼の家へついて行くことにした。

 到着すると、そこは築28年の家賃6万円の1Kアパートだった。部屋に上がると、いきなり衝撃が……。玄関付近にある台所が見たことのないレベルで汚れているのだ。

「いらないラーメンの汁を捨てたりとかしていると、半年ちょっとでやっぱりこういう風になりますよね」

 いや、ならない。汁を捨てたら、その後は水で流せばいいだけだ。食器を洗わず溜め込む人が『家つい』にはよく出るが、シンクをこんなドロドロガビガビにした人は初めてである。話し方が上品なわりに、なぜこんな惨状に?

 キッチン前を通り過ぎて部屋に入ると、布団脇の壁紙に何かの液体が垂れた跡があった。

「私もわからないんですけど、コーラか何かをプシュッと開けたときに飛んだか……? 拭いてみたんですけども、これ以上綺麗にならないですね(苦笑)」

 段々、ヤバい人に思えてきた。というか、これは本当にコーラか? ひょっとして、自慰か何かの残骸では……。そう思わせるサムシングがこの人にはある。『家つい』ウォッチャーとして言わせてもらうと、久々にいい人に巡り合った感があるけれども。

 冷蔵庫を開けると、物を載せすぎたせいで最上段の棚板が割れていた。こんな冷蔵庫は今までに見たことがない。あと、「場所がないから」という理由でシャンプーを平気でキッチンに置く配置も不気味だ。ちなみに、これはこだわりの品。真っ黒い墨のシャンプーらしい。ならば、余計にあるべき場所へ置くべきだろう。

 というわけで浴室に入ると、ディレクターは思わず「うおっ!」と悲鳴を上げた。四方の壁に液体が垂れたグロい跡が残っているのだ。ホラーゲームに出てきそうな汚れ。もはや、これは廃墟。「ここまで汚くなる?」と首をひねりたくなるほどの惨状である。ただ、彼にも言い分はあるらしい。

「それ(墨のシャンプー)を使ってると飛び散って、すぐに壁とか汚くなりますね」

 ならないよ! 食事どきにこの放送を見たら、食欲がなくなるのは必至。というか、こんな状態の家を公開して彼は恥ずかしくないのか? いろいろ問い詰めたくなる。

――ご結婚はされてますか?
「してないですねえ」
――結婚したことは?
「いえ、それもないです」
――ずっと独身ということですか?
「そうですね、はい」

 当たり前である。これで結婚してたらヤバい。女性が寄り付くわけがない。温和な雰囲気で人間的には好感は持てるし、決して嫌いじゃないけど、キッチンと部屋とトイレが常軌を逸した汚さだ。

 ふと棚を見ると、いろいろな銘柄のタバコが置いてあった。

「私は一切タバコは吸わないんですが、私の友達たちが置いていくんですね。『家でタバコを吸っちゃいけない』とルールになっているお家も多いみたいで、奥さんにみんな言われるらしいんです。たまに会えたときに皆さん、ハメを外してたくさんタバコを吸われます」

 非喫煙者なのに、自宅を喫煙部屋にされていた彼。だから、ボトルキープのようにタバコが並べてあったのだ。独身だけれど、同性からは人気があるらしい。でも、みんなこの部屋は平気なのか?

 ふと床を見ると、二つ折りの財布が無造作にポンと置いてあった。しかも、かなりの枚数の札が収まっている。

「いつも5万円くらい入ってます。だいぶ、入れてはいるんです」

 5万円ということは、このアパートの家賃とほぼ変わらない。わからない金銭感覚である。彼は何の仕事をしているのか?

「電気関係の会社の総務、人事、経理など問わずで、(月収は)50万円近くです」

 月に50万円ということは、ボーナスを入れて年収800万円くらいだろうか。なのに、なぜこの部屋に住んでいるのだろう? もっと良い家に住めばいいと思うし、高給取りならばダスキンで部屋を綺麗にしてもらうのも手だ。

 もう、すべてが理解できない。なぜ、あのお風呂と台所をテレビで全国公開できる? そういう恥が欠落しているのか。事務系で仕事はしっかりしているのに、独り者ゆえ自分にはだらしなくなったセルフネグレクトパターンだろうか?

 そんな彼の若い頃の写真を見ると、イケメンなのだ。目が大きくてさわやか。今は頭髪が薄くなって少し太ったが、昔はジャニーズ系だった。さらに、社会保険労務士、行政書士、簿記1級の資格を20代のうちに取得したという。

「若い頃はモテなかったわけじゃないんです。ただ、そのときは社会人として一人前じゃないなという意識があったんですよね」

 今、彼に交際中の彼女はいないそうだ。まだ結婚していないことを、彼は後悔している。

「あのー、せっかくカメラさんが来てくれてるんで自分でアピールしちゃうんですけど……ハハハハハ。いい方がいたら結婚したいと思ってますし、楽しい生活を送りたいと思ってますので。いい方とコンタクトが取れて、知り合えればいいなと思っております」

 やる気になるのが少し遅い。せめて15年前に動くべきだった。というか、まずは整理整頓から始めてみよう。話はそれから。じゃないと、彼女を募集しても難しい……と思っていたら、男性からさらなる補足情報が。

「老後2,000万円って言われてますけど。まあ独身なんで、もうそれは悠にオーバーしています」

 男性の貯金額は、少なくとも2,000万円以上。悠に超えているということは、5,000万円くらいの可能性もある。こうなると、気になるのは彼の理想のタイプだ。

「あまりお金遣いが荒くない人がいいですし、料理が上手な人だったら嬉しいですし、家のことをいろいろやってくれる人のほうがいいですよねえ」

 あれこれと条件を出したが、印象が良くない。まるで、家事要員を欲する人の内容なのだ。母親を求めているのか? ならば、結婚相手じゃなくハウスキーパーを雇えばいい。「妻=家事をやってくれる人」の考え方からして、女性には地雷になり得る。だから、結婚できなかった? 若い頃はイケメンだっただけに、こじらせてしまったのかもしれない。

 最後に、テレビを見ている女性へ彼からメッセージが。

「まあ、こんな私ですけど、ある程度キャラは面白いって学生時代からずっと言われてましたし、しゃべり過ぎちゃうときもありますし、あまり退屈はさせないよと。まあ、私なんかで良いという方がいらっしゃったら、テレビ局を通じてファンレターでもくだされば嬉しいですね(笑)。ちゃんと見ますし、ちゃんと返事は書けるときは書きますから」

 彼女募集をしているはずが、いつの間にかファンレターを募っているのが謎だ。仕事はできるし、いい人そうだし、スペックだけなら普通に婚活しても需要はありそうだけど、性格に癖があり過ぎる。あと、「結婚はゴールじゃない」と誰か彼にアドバイスしたほうがいいと思う。

 帰り際、スタッフは男性に質問した。

――出身ってどこなんですか?
「……ちょっと、これはノーコメントにしときますか。ただ、西日本です」

 年収、貯金、経歴を発表したのに、出身だけは隠す彼。出身地を隠す人と結婚なんてイヤなんだけど……。

 だけど、男性に貯金があることはわかった。放送後、彼が暴漢に襲われたり、結婚詐欺に狙われたりしないように願う。

 やはり、『家つい』は中年独身男性の回が一番面白い。キャラの濃い人が多く、ハズレがない。あと、彼のしゃべり方はどことなく桐谷さん(元棋士の桐谷広人)に似ていた気がする。『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)要員でもあるのか?

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