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ザキヤマ、CMタレントとしての価値は業界最高?「ひと粒で二度も三度もオイシイ」理由

ザキヤマ、CMタレントとしての価値は業界最高?「ひと粒で二度も三度もオイシイ」理由の画像1
オッズパーク公式YouTubeチャンネルより

 テレビCMを放映する企業にとって、誰をCMキャラクターに起用するかは、業績を大きく左右する重要な問題だ。できるだけ少ない予算で最大限の宣伝効果を出したいという企業の願いを実現するために、お笑い芸人が重宝されているという。

「芸人さんはバラエティー番組に多く出演して、その番組の中でCMがイジられることが多いんです。そうなれば、もはやCMを流したのと同じ効果が見込めます。企業にとってはこんなにラッキーなことはないですよ」(広告関係者)

 たとえば、12月14日にテレビ朝日系で放送された『ロンドンハーツ』の3時間スペシャルでは、男芸人スポーツテストという企画に登場したザキヤマことアンタッチャブルの山崎弘也が、自身が出演する公営競技総合サービスサイト『オッズパーク』のCMを自らイジるシーンがあった。

「ザキヤマさんは、自分が出演しているCMをネタにするのはもちろんのこと、共演者が出演するCMもガンガンイジってくれる。しかも、ちゃんと爆笑に変えてくれるというのがポイントです。雑にCMをイジられるとその企業のイメージダウンになってしまいがちですが、面白くイジってくれれば、ポジティブな印象を与える。ひと粒で二度も三度もオイシイんですよ。ザキヤマさんや、ザキヤマさんと共演する機会が多い芸人さんは、CMタレントとしてかなりの価値があると言えますね」(同)

 一方、たくさんのCMに出演している芸人には、図らずもデメリットが生じる可能性がある。

「M-1グランプリの準々決勝でEXITは、自分たちが出演しているCMをネタにしていました。M-1は日清食品やCygamesが協賛しているんですが、EXITはそれらの競合会社にあたるエースコックやLINEのスマホゲームのCMに出演しているんです。ネタの中には『メインスポンサーの競合のCMに出ている芸人が、M-1決勝戦に出られますか』というセリフもあり、たしかにCMによって活動が制限されるかもしれないという側面はあるかもしれません。ただ、実際にEXITは準々決勝で敗退しているものの、さすがに出演CMは関係ないでしょう」(テレビ局関係者)

 とはいえ、EXITをCMに起用した企業にとっては、ネタにしてくれるのはありがたいことに違いない。

「スポンサーとしては、EXITに対する信頼度が高まっていることでしょう。CMタレントとしては大正解なのではないでしょうか」(前出・広告関係者)

 最近では、ダウンタウンが出演するテレビCMも増えている。

「松本さんも、番組でCMをイジってくれる芸人の代表的存在ですよね。浜田さんが出前館のCMに出ていたときも、しょっちゅう浜田さんをイジっていたし、出前館としてはとてつもない宣伝効果だったでしょう。いま、出前館のCMにはヒカキンとはじめしゃちょーが出演していますが、浜田さんに比べると宣伝効果は圧倒的に低い。ギャラはかなり高いのかもしれませんが、出前館は浜田さんのCMを続けるべきだったと思います」(同)

 テレビCMの宣伝効果を加速させる人気芸人たち。彼らへの需要は今後も高まっていきそうだ。

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2021/12/18 07:00
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