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蛙亭のコントがより深く味わえる密着― 驚愕ネタ作りとイワクラの徳を積む生活

蛙亭のコントがより深く味わえる密着― 驚愕ネタ作りとイワクラの徳を積む生活の画像1
蛙亭 吉本興業 公式サイトより

 キングオブコント2021年決勝に進出した蛙亭のイワクラが、7日放送の『セブンルール』(カンテレ・フジテレビ系)に登場。彼女の生活は徳にあふれていた。

 イワクラは3人の芸人と共に、ルーシェアをしている。そこでは掃除を担当。

「シンプル(掃除が)好きっていうのもあるんですけど、一番は徳を積めるというので家の掃除とかするようにしています。キングオブコントとかショーレースとかもちろんおもしろくないといけないんですけど、そのほかはまじで運なんで。日ごろとか掃除とかごみを拾うとか、徳を積んでおくっていうのをやっています」

 日ごろからキングオブコント優勝を意識して動いているそうだ。カメラにはシェアハウスの他、劇場の楽屋をせっせと掃除する姿も映し出されていた。

 イワクラの徳を積む行為はほかにも。

「みんなに食べてもらいたいものとか、おススメのものがあったら、プレゼントしたりしています。人に渡すのが好きなのと、お買い物しててあの人が好きそうだなーって思って買うのが好きなので、何もないときでもプレゼントしちゃいます」

「仕事の空き時間とか、合間には献血に行きます。人が優しいので心を癒すために来ています。自分は存在しててもいいんだと思える、こんな私にも優しくしているんだと思える。世の中のためにもなってるし。こんなに最高なことはないなと」

 これらはもちろん、徳を積むためにしているというわけではないのだが、しっかりと蓄積されていそうだ。

 こんな素敵な一面を見せる一方で、「なまりはとらない」と話す理由は、東京弁が面白いから。そんな面白いしゃべり方はできないと、方言を弄る要領で東京弁を弄っていた。

 さらに相方の中野の才能も明らかとなった。

「中野さんに今日やるネタをまだ伝えてないので、今から伝えます」

 本番40分前、出演する芸人がネタあわせにいそしむさなか、イワクラは中野に新ネタの設定とオチを伝える。

 中野は伝えられた設定の中で持ち前の演技力とキャラクターで立ち回り、本番一発勝負でネタをつくりあげていく。

 この方法でネタを作りはじめたきっかけは、単独ライブでネタができず、設定だけ伝えたところアドリブでうまくできたから。毎回新鮮な気持ちでコントができ、今ではこのやり方の方が良いと言う。

 ほかの芸人たちが「ありえない」「不可能ですね」「無理っすね、それは」と口を揃えて言うように、かなり特殊なやり方だ。中野の能力なくして成立しない方法だろう。

 自分の部屋には主張しすぎない大きさで『キングオブコント優勝』と書かれた紙が貼ってある。

「別に忘れないんですけど、貼らなくても」

 イワクラのキングオブコントへの思いと、積み上げた徳と中野の才でいつかその夢は叶えて欲しい。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/12/15 21:00
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