マヂラブ野田「マッチョはすぐ裸になる」という偏見はマチョハラだと反省
#オールナイトニッポン #マヂカルラブリー
こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第46回目。今回は2021年12月9日放送のニッポン放送『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』で野田クリスタルさんが吉本の新人マッチョ芸人について話した部分です。
「吉本の養成所・NSCにとんでもないマッチョが入ってきた」という噂を聞きつけた野田さん。さっそく自身の運営するジム「クリスタルジム」の配信にゲストとして呼び、実際に対面したんだそう。「もう、びっくりしまして。過去、歴代芸人の中で一番の筋肉量。筋肉量で言ったらきんに君さんを超えていると思う。ゴリゴリマッチョで、腕も俺の2倍ぐらい太くて。しかも、上げる重量も半端なくて。実際にパワーも強いのよ。ベンチプレスも175。『とんでもないやつが現れた!』って思って」とその衝撃を話します。
そんな期待の新人マッチョ芸人は「かけおち」というトリオの青木マッチョさん。中学1年生からトレーニングを始め、20歳そこそこの年齢ながら「マッチョ」の芸名に恥じないほどの筋肉を作り上げた模様。
そんな青木さん、「すげえマッチョだね。服ごしからもわかるよ。ちょっと脱いでみてよ」と何気なく言った野田さんに対して「嫌です」と返答したそうです。想定外の対応に「えっ、ええっ? なんで?」と戸惑う野田さんに対して、青木さんは「いや、恥ずかしいんで」と返答。
「びっくりしましたよ。これが令和。これまでのマッチョを覆す……それで僕、目が覚めたんですよ。『マッチョだったら当然、服は脱ぐ』って思うじゃないですか。考えてみたらこれ、『太っているからメシをたくさん食べる』っていうのと同じですよ。人に裸を見られるのが、普通に恥ずかしいって、みんなと同じよ。普通に人前で脱ぐのが恥ずかしくて嫌なんですよ。一般的な感覚を持っているから、脱がないんです」とマッチョに対して、勝手な先入観を持っていた自分自身に気がついたと野田さんは話します。
そんなトークを聞いた相方の村上さんの「でも、青木くんは筋肉がわかりやすいパツパツの服とかも着ているんでしょう? ダボダボのマントで隠しているわけじゃないでしょう? それはだって、そういうことじゃん。脱ぎたいんじゃないの?」という質問に対し、「それはすごい丈の短いスカートを履いている女性に対して『お前、そのスカートは男を興奮させてるために履いているんだろ?』って言っているのと同じですから。『そのボディー、きれいなスタイルは男を魅了するためにその体になったんだろ?』って言うのと同じですよ。最低ですよ。青木マッチョくんは、お前に筋肉を見せるためにこの筋肉になったわけじゃないんだよ」と的確に返答する野田さん。
「まず、お笑い芸人だろ! お笑い芸人で『青木マッチョ』って言っているんだったら、それ(筋肉)を使えよ!」と納得しない村上さんですが、野田さんは「それはマチョハラ(マッチョハラスメント)ですよ。いいんですか? それ、セクシー女優さんの方とかに『お前、そういう職業をやっているんだから』って言っているのと同じですよ?」と再び指摘。
「でも、単純に脱いで筋肉を見せた方が芸人として売れる可能性が高いじゃん?」と村上さんは食い下がるものの、「いや、それが古いんです。古いし、固い。時代は令和です」と新時代のマッチョ芸人像であることを野田さんは提唱します。
このトークを聞いて僕もハッとさせられました。
トレーニングをして体を鍛えることは人に見せるためではない。自分自身がなりたい姿になるため、好きな自分でいるためにトレーニングをしているわけであって、これはファッションでもメイクでも、なんでもそうですよね。もちろん、人に見られる、見せることをモチベーションにする人がいるのもわかりますが、全ての人がそうではない。そんなマッチョの多様性、ダイバーシティについて考えさせられたトークでした。
でも、あえて脱がずにデカい体を誇示しながらお笑いを追求するというのも、これはこれで立派な個性になりますよね。令和時代、風の時代のマッチョ芸人・青木マッチョさんの今後の動向に注目したいと思います!
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